さよならを言うキミに

GM:すかいはい

※『ダブルクロス The 3rd Edition』は有限会社ファーイースト・アミューズメント・リサーチの著作物です



メイン(今ここ)|雑談

PC

コードネーム名前シンドロームDロイス
"ペインバッカ―"蝶宮(ちょうみや) 白々(しろじろ)ブラックドッグ/エグザイル亜純血(デミブリード)


(illustration:御影)
主要エフェクト
異形の刻印
アタックプログラム
雷鳴の申し子
爪剣
主要アイテム
スネークブレード
HP/51
行動値/5
初期侵蝕/38

コードネーム名前シンドロームDロイス
"レッドフード"紅守(こうがみ) 菜月(なつき)バロール/キュマイラ亜純血(デミブリード)


(illustration:ただの メーカー)
主要エフェクト
ターゲットロック
攻勢変色
狩りの統率者
コズミックインフレーション
主要アイテム
ナイフ
デモンズシード
情報収集チーム
HP/28
行動値/6
初期侵蝕/36

昨日と同じ今日、今日と同じ明日。
このままの日々が、ずっと続くと思っていた。
だが、別れの時はいつか必ずやって来る。
そして、その日は想像よりも呆気なく訪れた。
二人に残された時間はあっという間に過ぎ去っていく。
別離を前に、二人は何を思うのか。
青い空の下、手を繋いだ影がどこまでも長く伸びていく。
儚い約束を交わし、大切な人に別れを告げるあなたのために。
ダブルクロス The 3rd Edition 『さよならを言うキミに』

シナリオハンドアウト
GM:ロイス:"ピアス"  推奨感情 P:任意/N:任意
 キミはN市のUGN支部に所属するエージェントだ。ある時、日本支部長の霧谷雄吾に呼び出されたキミは彼から重大な任務を告げられた。それは、FHに占拠された海外のある地域を奪還するために遠征任務のメンバーに加わって欲しいというものだった。
 FHの攻勢はかなり激しいらしく、遠く離れた地からはいつ帰ってこられるかも分からないという。それでも、キミは人命と世界の平和のために任務への参加を決意した。街を去ることが決まった瞬間、キミの胸をよぎったのは恋仲にある少女のことだった。残されたわずかな時間でキミと恋人のために何ができるだろうか。

蝶宮白々:ピアスへのロイスなんだ……
GM:このままだとハンドアウトにピアス要素が出てこないことに気付いたのでねじ込みました
GM:霧谷雄吾には取ってもいいし、取らなくてもいいよ
蝶宮白々:ww
GM:それではこれより2人セッション、ダブルクロス The 3rd Edition 『さよならを言うキミに』を始めていきたいと思います。
蝶宮白々:うぉー
GM:2人セッションなのでプリプレイは省略して早速メインプレイに入っていきますね!
GM:では、よろしくお願いします!
GM:まずはオープニングフェイズからです。
蝶宮白々:お願いします!
GM:オープニングは支部のブリーフィングルームに呼び出された蝶宮さんが日本支部長の霧谷雄吾から長期任務について話をされるシーンになります。
GM:蝶宮さんはダイスを振って侵蝕率を上げてください。
蝶宮白々:38+1d10
DoubleCross : (38+1D10) → 38+2[2] → 40

GM:ほどほど
GM
GM:ある日のこと。UGNエージェントであるキミは、N市支部のブリーフィングルームへと呼び出された。
GM:モニターには日本支部長である霧谷雄吾の姿が映っていた。霧谷はいつになく剣吞な様子だ。
霧谷雄吾:「……よく来てくれました、"ペインバッカー"」
霧谷雄吾:「突然お呼び立てしてすみません。事態は一刻を争うもので」
蝶宮白々:パーマの掛かった金髪を、肩程まで伸ばした女が、笑顔でその男を見ている。
蝶宮白々:その内心は、笑顔とは程遠いものではあるが……
蝶宮白々:(なんていうかな、嫌な予感がするよなあ)
蝶宮白々:「……ええ、まあ……お気になさらず、日本支部長殿」
霧谷雄吾:「早速ですが、任務の話をさせていただいてもよろしいでしょうか」
蝶宮白々:意識的に、少しだけ甘い声を作って答える
蝶宮白々:「お願いしまぁす」
霧谷雄吾:「まずは事態のあらましからお話しましょう」
蝶宮白々:小さく頷く
霧谷雄吾:「海外のある地域で、FHの急襲を受けてUGN支部が陥落しました」
蝶宮白々:(わお)
霧谷雄吾:「現在、そのUGN支部の管轄下にあった地域が全てFHに占領されている状況です」
蝶宮白々:(いきなり厄いなあ~)
蝶宮白々:笑顔のまま話を聞いている
霧谷雄吾:「もちろんUGNとしてはこのまま手をこまねいているつもりはありません」
霧谷雄吾:「報告を受けた本部は各国のUGN支部から精鋭を集め、救援として送り込んでその都市を奪還することを決めました」
霧谷雄吾:「それは日本支部も例外ではありません。現在、日本全国の支部に招集をかけているところです」
蝶宮白々:「なるほど」
霧谷雄吾:「蝶宮さん。あなたの継戦能力の高さとエージェントとしての経験を見込んで頼みがあります」
霧谷雄吾:「あなたにも是非この遠征部隊に参加していただきたいのです」
蝶宮白々:「えー……あー……」
蝶宮白々:「まあー、別に参加すること自体には異はないんですけども」
蝶宮白々:「ちなみに、この支部では他に候補は……?」
霧谷雄吾:「もちろんあなた一人だけというわけではありません。遠征部隊には数名の候補者が選ばれています」
蝶宮白々:「ああ、はい……イリーガルからは選ばれたりはしてないですよね?」
GM:霧谷はそう言って資料を送る。数人のエージェントたちのデータだ。中には見知った顔もあるだろう。いずれも腕利きばかりだ。
蝶宮白々:資料を見ながら尋ねる
霧谷雄吾:「今回は危険な任務になるでしょうから。エージェントやチルドレンのみからの選抜となっています」
霧谷雄吾:「何か問題が……?」
蝶宮白々:「いえ、なにも」 小さく息を吐いてから言う
蝶宮白々:「ちなみに、いつからですか?」
霧谷雄吾:「なるべく猶予をあげたいところではありますが、残念ながら今回はそうも言っていられません」
霧谷雄吾:「参加者全員の準備ができ次第、すぐにでも出立してもらうことになります」
蝶宮白々:「うっす……」
霧谷雄吾:「蝶宮さん。考える時間は必要でしょうか?」
蝶宮白々:「考える時間は、いらないですけど」
蝶宮白々:「挨拶周りの時間は欲しいですね」
霧谷雄吾:「ええ。あなたにもこの街に大切な人がいるでしょうから」
蝶宮白々:「まあ……そうですね……」
霧谷雄吾:「FHは市街地にジャーム兵器を投入したという報告も受けています。危険な任務になるのは間違いないでしょう」
蝶宮白々:(これだから、あんま大事な人は作りたくなかったんだけどなあー)
霧谷雄吾:「戦況が膠着状態に陥れば、帰国も長引くことになるかもしれません」
霧谷雄吾:「そのことは念頭に置いておいていただければと思います」
蝶宮白々:「わかってます、この手の任務も、経験がないわけじゃないし」
蝶宮白々:「まあ、出来るだけ早く帰って来れるように、頑張りたいですね」
蝶宮白々:そうだ、もう帰る場所になったのだ。この町は。
霧谷雄吾:「……よろしいのですね。本当に」どこかあなたの胸の内を見透かすように言う。
蝶宮白々:「え? はあ」
蝶宮白々:「それ聞くくらいなら最初から声かけないで下さいよ」 笑いながら答える
蝶宮白々:「大丈夫ですよ、やれます」
霧谷雄吾:「申し訳ない。承諾していただけて助かります」
霧谷雄吾:「では、出立の準備ができたら連絡をください。すぐに迎えを寄越しますので」
蝶宮白々:「了解です」
GM:霧谷は軽く頭を下げる。
蝶宮白々:(1年くらい粘っちゃろかな)
蝶宮白々:「では、失礼します」
蝶宮白々:礼をして、退室する
蝶宮白々:廊下に出て、長く長く溜息を吐きながら歩く
蝶宮白々:「いや~~~……殺されるかな……」
蝶宮白々:出張先で? いやいや
蝶宮白々:愛しき恋人殿に
GM:シーン終了。
GM:ピアスに対してのロイスは今取ってもいいし
GM:いい感じのタイミングで取ってもいいです
蝶宮白々:ロイスは保留しておきます
GM:はーい
GM:では、次のシーン。
GM:ここからはミドルフェイズに入っていきます。
GM:ミドルフェイズ、最初のシーン。
GM:このシーンは、キミがセーフハウスで恋人の紅守菜月に会い、のんびりしたりどうやって話を切り出そうか悩んだりするシーンになります。
GM:蝶宮さんはダイスを振って侵蝕率を上げてください。
蝶宮白々:40+1d10
DoubleCross : (40+1D10) → 40+5[5] → 45

GM:期待値!
GM
GM:N市の郊外にある一軒家。ここは、キミが恋人である紅守菜月との逢引きのために借りているセーフハウスだ。
GM:灯りがついた部屋に入ると、モッズコートを着たセミロングの黒髪の少女がソファに寝そべって雑誌を読んでいた。
GM:室内には美味しそうな夕餉の香りが漂っている。少女はキミに気が付くと慌てて雑誌をクッションの下に隠して振り返った。
蝶宮白々:「ただいま、菜月ちゃん」
紅守菜月:「お、おかえり、白々。遅かったね」
蝶宮白々:「お、良い匂い……」 と呟いてから
蝶宮白々:「ん、あー……うん、まあ……ちょっとね」
紅守菜月:「仲間から教わって作ったんだ、しょうが焼き。上手くできてるといいんだけど」
紅守菜月:「どうしよう、もうご飯に……って、どうした?」
蝶宮白々:「まあ、あとで話すよ、結構大事な話だから」
蝶宮白々:「先にご飯にしよ?」
紅守菜月:「わかった。ちょっと待ってね。すぐに準備する」
蝶宮白々:今回の任務の話はもちろん隠すつもりはないが、まあ出来るだけ後回しにしたいものだ
紅守菜月:そう言うと立ち上がって手早く準備を始める。
蝶宮白々:それに、この話を先にするとせっかくの手料理がマズくなってしまいそうだ。
紅守菜月:「あ。言っておくけど、ソファのあたりはあんまり触らないでね!」
蝶宮白々:「ソファ? うん」
紅守菜月:ぎこちない手付きで食器をテーブルに並べる。
紅守菜月:「……白々、なんかあんまり元気ない?」
紅守菜月:箸を並べながら言う。
蝶宮白々:「うん、まあ……」 ────今後、暫く会えなくなる、と
紅守菜月:「もしかして体調、悪いとか?」首を傾げて顔を覗き込む。
蝶宮白々:そう言いかけてやめる
蝶宮白々:「体調は全然平気、まあ、この後の話に掛かってくるからね」
蝶宮白々:「菜月ちゃんのご飯で元気出してから話したいな!」
紅守菜月:「そう言われるとしょうがないな……」微かに頬を染める。
紅守菜月:「わ、分かってると思うけど、ボクは別に料理上手じゃないからね」
紅守菜月:「狩りが専門で、料理はいつも他の仲間に任せていたから……」よく分からない言い訳をしている。
蝶宮白々:「ううん、最近凄く上手になってきたよ」
蝶宮白々:「それにさー、私は昔から作ってばかりだったから」
紅守菜月:「ほ、本当?」ぱあっと笑顔になる。
蝶宮白々:「こうやって誰かに作ってもらうだけでもすごい嬉しいんだ」
紅守菜月:「だったら、よかった」
紅守菜月:「白々に喜んでもらえるなら、これからもボク頑張るよ」
蝶宮白々:「……うん」
紅守菜月:「じゃあ、食べようか」嬉しそうに箸を手に取る。
蝶宮白々:「ありがと、いただきます」
蝶宮白々:箸を手に取って、両手を合わせる
紅守菜月:「わっ、そうだった。いただきます」慌てて言う。普段いただきますをする習慣がないのだ。
紅守菜月:しょうが焼きを軽くつまんでから恐る恐るキミの様子をうかがっている。
蝶宮白々:「あはは」 その様子に笑みを浮かべながら、生姜焼きを持ち上げる
蝶宮白々:「あむ……」
紅守菜月:「うん。肉だ」ガツガツと食べている。
蝶宮白々:「うん。美味しいよ」
蝶宮白々:白飯と一緒にパクパク口に運んでいる
紅守菜月:「本当? よかった」はにかんだように微笑む。
蝶宮白々:(ああ、可愛いなあ)
紅守菜月:「あ、でも、マズい時はちゃんとマズいって言ってね。でないと、自分で分からないから」
蝶宮白々:「大丈夫だよお」
紅守菜月:「そうかな。白々、優しいからな」
蝶宮白々:「そうでもないってば」
紅守菜月:「そういえば来月って確かバレンタインデーだろ」
蝶宮白々:「ああ、そうだね……来月……」
紅守菜月:「こういうのっていつも難しい。どっちからあげた方がいいのか」
蝶宮白々:(来月!!)
蝶宮白々:さーっと血の気が失せる。
蝶宮白々:「え、あー、うん。そうだね」
蝶宮白々:「一緒の、タイミングで良いんじゃないかな」
紅守菜月:「白々はどっちが……どうした。やっぱり美味しくなかった?」不安そうにキミを見る。
蝶宮白々:せめて、食事の時間くらいは楽しさを保ちたいと、笑顔で話す
蝶宮白々:「おいしいよ! ただ、ちょっとね」
紅守菜月:「白々、やっぱり何か変だよ」不満そうに口をとがらせる。
蝶宮白々:「わかってるよお!」 少しヤケクソ気味に叫ぶ
蝶宮白々:「あとで話すから……」
紅守菜月:「……白々がそう言うなら」
蝶宮白々:泣きそうな声で呟く。いや、こうじゃない、もっと楽しそうにしなければ
紅守菜月:「無理しないでよ……」
蝶宮白々:「んっんっ、ごめんごめん」 咳払いをしていつもの調子を取り戻す
紅守菜月:箸を置いて彼女のそばに近付く。
蝶宮白々:「?」
紅守菜月:「何があったの。言ってよ」
蝶宮白々:「いや、えっとね?」
蝶宮白々:「あとで話すよ?」
紅守菜月:ごく近い距離で彼女を見つめる。
紅守菜月:「強情だなぁ。分かったよ」小さく首を振る。
蝶宮白々:「せっかくの菜月ちゃんのご飯だし、楽しく食べたいからね」
蝶宮白々:「ちょっと長い話になるから、冷めちゃうし」
紅守菜月:「オーケー。そこまで言うなら」
紅守菜月:隣に座ったまま自分の食器を引き寄せる。
蝶宮白々:「うん! 美味しい!」 誤魔化すように肉を頬張っている
紅守菜月:「どう? ボク、いいお嫁さんになれるかな?」
蝶宮白々:「……」 近づいたまま離れない菜月を見て、こてんと肩を彼女に預ける
紅守菜月:「お嫁さん……お婿さん……?」
蝶宮白々:「うん、最高」 ご飯も作って待っててくれるしね、と言いながら
紅守菜月:「わっ」少し驚くが、彼女の体を優しく支える。
紅守菜月:「美味しく食べてくれる旦那さんがいるからね」
蝶宮白々:「えへへ」
蝶宮白々:(ああ、幸せだなあ)
蝶宮白々:(離れたくないなあ)
蝶宮白々:それでも、私は行かなければならないのだ。
蝶宮白々:背負ってもらうのではなく、背負う。”ペインバッカ―”を継いだのだから。
蝶宮白々:「……」
紅守菜月:「ふう。ボクはごちそうさまかな。なんか料理してるとそれだけで少し満腹になるんだよな」
紅守菜月:「白々はおかわり要る?」
蝶宮白々:「味見とかもあるだろうしねえ」
蝶宮白々:「もらおっかな」
紅守菜月:「うん。待っててね」お茶碗を受け取ると、とてとてと歩いてご飯を盛って戻ってくる。
紅守菜月:「たくさん食べてくれて嬉しいな」あどけなく笑う。
蝶宮白々:「そう言ってもらえると嬉しいね」
蝶宮白々:こちらも笑いながら、ご飯を食べる。
紅守菜月:「このままどんどん作れる料理増やしたいな」
紅守菜月:「チョコレートの手作りって難しいかな……」悩ましげな表情を浮かべている。
蝶宮白々:「あはは、そうだな、そうしてくれると嬉しい」
蝶宮白々:「チョコレートはねえ、凝るなら大変だけど」
蝶宮白々:「形作るだけなら、温めて溶かして、型に入れて冷やすだけだよ」
紅守菜月:「温めて溶かして……? 難しくないなら挑戦してみようかな」
紅守菜月:「料理とか家事ってやってみるとすごく大変だよね。戦ってる方がずっと楽」
蝶宮白々:「うんうん、生クリーム混ぜると生チョコになるよ」
蝶宮白々:「あはは、そう?」
蝶宮白々:「でもほら、喜んでもらえると思うと、楽しくならない?」
紅守菜月:「でもさ、好きな人のためにしてると思うと胸のあたりが暖かくなるんだ」自分の胸に触れながら言う。
紅守菜月:「だから、嫌じゃない」
蝶宮白々:「よかった~」
紅守菜月:「生チョコ……生のチョコ?」難しそうな顔で言う。
蝶宮白々:「生クリームのチョコ!」
紅守菜月:「おお……」
紅守菜月:「メモしておこ……」モッズコートのポケットから紙切れを取り出して小さな鉛筆で書き込んでいる。
蝶宮白々:「偉い」
紅守菜月:「あ。ご飯食べてる最中にこういうの行儀悪かったかな」慌てている。
蝶宮白々:「大丈夫大丈夫」
蝶宮白々:「私も食べ終わったしね」 空のお茶碗を見せる
蝶宮白々:「ごちそうさま」
紅守菜月:「綺麗に食べてくれた。ありがとう」
紅守菜月:「あっ、えっと、お粗末様でした」
紅守菜月:ぺこりと頭を下げる。
蝶宮白々:「んふふ」 笑いながら食器を重ねて、キッチンに持っていく
紅守菜月:「ご飯食べ終わったらどうする。お風呂入る? それとも……」
蝶宮白々:「あ、私食器洗うからゆっくりしてていいよ」
紅守菜月:「あ。うん」
蝶宮白々:「その、このあと、今後について重要な話があるので……」
紅守菜月:「今後について」
蝶宮白々:「心の準備を……」 してほしいし、したい
紅守菜月:「今後について……?」
紅守菜月:「えっ、待って待って。そういう話なの?」
蝶宮白々:「あー、うーん」
紅守菜月:「わ、わかった……」
蝶宮白々:「多分、菜月ちゃんが思ってるのとは違うかなあ……」
蝶宮白々:「あんま嬉しくない話だと思うので……」
紅守菜月:「嬉しくない話……」
紅守菜月:「わ、わかった」真面目な顔になって大人しく頷く。
蝶宮白々:「ごめんねえ……」
蝶宮白々:呟きながら、無心で洗い物をする。
紅守菜月:「謝るの早いって」
紅守菜月:そわそわした様子でキッチンに立つ彼女を見つめながら待つ。
蝶宮白々:所詮2人分の食器だ。ほどなくして洗い終わる
蝶宮白々:とてとてと緊張した面持ちで戻ってきて、菜月の正面に座る
紅守菜月:(嬉しくない話、なんだってさ)クッションの下に隠した結婚雑誌の古本を軽く撫でる。
紅守菜月:それから、彼女に向き直る。
紅守菜月:「そ、それで。話というのは……」
蝶宮白々:「ええー……なんというかですね……」
蝶宮白々:「単身赴任……みたいな……?」
紅守菜月:「はい……?」目をぱちくりさせる。
蝶宮白々:「暫く、海外に行かなくちゃいけなくて……」
紅守菜月:「そ、それは……UGNの任務でってこと?」
蝶宮白々:「そうです……だからその、バレンタインも一緒に過ごせそうにない……」
紅守菜月:「そ、そんなにすぐに出発するの!?」
紅守菜月:「い、いつ帰ってくるの!?」
蝶宮白々:「どうも、かなり急を要するみたいで」
紅守菜月:「危険な任務、なんでしょ」
蝶宮白々:「準備が出来次第、いつ帰って来られるかは未定という……」
蝶宮白々:「まあ、そこそこ……?」
紅守菜月:「そ、そんな。そんなのって……」困ったように眉根を寄せる。
紅守菜月:「…………」
紅守菜月:「白々は……いや、うん……」
紅守菜月:「もう、決めたことなんでしょ」
蝶宮白々:「……うん」
紅守菜月:「やらなくちゃいけないことなんだね」
蝶宮白々:「菜月ちゃんには悪いけど、ここは退けない」
蝶宮白々:「私は……”誰かの痛みを背負う者ペインバッカ―だから」
紅守菜月:「……分かってる。ボクと違って、白々は世界のために戦ってるんだってことくらい」
紅守菜月:「そんな白々だから、ボクは救われたんだ」手を伸ばし、優しくキミの頬に添える。
蝶宮白々:「……」 そっと彼女の手を取る
蝶宮白々:「私も、菜月ちゃんに救われた」
蝶宮白々:「恋人、作るつもりなかったし、ていうか作っちゃダメって思ってたし」
蝶宮白々:「ここ数年、少しハードだったから、菜月ちゃんがいなかったら、私は多分どっかで壊れてたかも」
蝶宮白々:「でもね、私、菜月ちゃんがいてくれるだけで、凄く頑張れるから」
蝶宮白々:「……待っててくれる?」
紅守菜月:「駄々こねてボクもついていくって言おうかと思ってたのに」
紅守菜月:「そんな風に言われたらワガママなんて言えないじゃないか」
蝶宮白々:「あはは、いや、着いてきてくれるならそれはそれで嬉しいし、心強いけどね?」
紅守菜月:「えー!? なら、行くよ! 今すぐボクをUGNに入れて!!」
蝶宮白々:菜月の能力は、特に集団戦で力を発揮するだろう。現地の状況では、彼女の能力の方がふさわしいかもしれない
蝶宮白々:「でもほら、人事権は私にはないから……」
紅守菜月:「キリタニ!キリタニの電話番号教えて!電話するから!」
蝶宮白々:「私も知らないって! あの人あれでめっちゃ偉い人だから!」
紅守菜月:「街のちょっとした事件にまで顔を出すのに……!?」
紅守菜月:「はぁ、ダメか……」小さくため息を吐いて笑う。
蝶宮白々:「それに、菜月ちゃんはここで守るべき子たちもいるでしょ」
紅守菜月:「ぐ。それを言われると……」
紅守菜月:「……ボク、ずっと白々に助けられてばかりだと思っていたから。少しでも白々の助けになれていたのならよかった」
蝶宮白々:「めちゃくちゃ助けられてるよ!」
紅守菜月:「知らなかった……」
紅守菜月:「白々。ボク、この街で白々の帰りを待ってるよ」
紅守菜月:「なんか、うん。悲しくないわけじゃないけど、自分でも驚くくらい落ち着いてる。もっと取り乱すかと思っていたのに……」
蝶宮白々:「……あはは」
蝶宮白々:少し笑って、菜月に抱きつく
紅守菜月:「……白々?」彼女を軽く抱きとめる。
蝶宮白々:「戻ってくるよ、きっと、ここに」
蝶宮白々:「ヤバい、なんかこっちが泣けてきた」
蝶宮白々:「いろんな場所を転々としてきたから、お別れには慣れてるつもりだったんだけどな」
紅守菜月:「白々。ここはもう、白々の帰ってくる場所なんだよ」
紅守菜月:「ボクは白々の恋人なんだし」小さく笑う。
紅守菜月:「そりゃあ寂しいのは寂しいけどさ……」
紅守菜月:「あれ。寂しいな、これ。寂しい……」
紅守菜月:「ヤバイ、こっちまで泣けてきそう……」目頭を押さえる。
蝶宮白々:「うん……」
蝶宮白々:ぎゅっと強く抱きしめる。
紅守菜月:弱々しく抱きしめ返す。
紅守菜月:「白々と会えてよかった……」
蝶宮白々:「私も、菜月ちゃんに会えてよかった」
紅守菜月:「生きて帰ってきて。いつまでも待ってるから」
蝶宮白々:「うん……絶対に」
紅守菜月:「白々、無茶ばっかりするからなぁ」
紅守菜月:手を伸ばして彼女の頭を軽く撫でる。
蝶宮白々:「うん、ごめん」
紅守菜月:「珍しく素直だ」
蝶宮白々:「今回も、きっと無茶するけど。それでも、戻ってくるから」
紅守菜月:「その言葉が聞けるならいいや」
紅守菜月:「ねえ、最後に何か二人でできることってないかな」
蝶宮白々:「本当はウェディングドレス買って、一緒に着ようかとも思ったんだけど」
蝶宮白々:「無理だった……」
蝶宮白々:「オーダーメイドの時間もないし……」
紅守菜月:「素敵だ。でも、その時間もないんだもんな」
蝶宮白々:「なにが良いかな……なにか、形に残るものが良いな」
紅守菜月:「あっ。だ、抱いとく!? 最後の記念に……!」
紅守菜月:混乱した様子で上目遣いに見つめる。
蝶宮白々:「そ、それも悪くないけど!」
紅守菜月:「悪くないんだ……」
紅守菜月:「でも、形には残らないよ」
蝶宮白々:「そうそう、だからもうちょっとなんか……」
紅守菜月:「うーん。指輪……はちょっとアレか」
蝶宮白々:「それは帰ってきてからが良いな……」
紅守菜月:「か、帰ってきてから……」顔が真っ赤になる。
紅守菜月:「じゃあ、ウエディングドレスも帰ってきてからだね」
蝶宮白々:「ネックレスとかは戦ってると落としたり壊しちゃいそうだし……」
蝶宮白々:「そうだね」
紅守菜月:「一緒のタトゥーを入れるとか……?」
蝶宮白々:「それはちょっと時間かかるなあ……」
蝶宮白々:「あ、じゃあピアスは?」
紅守菜月:「ピアス」復唱する。
紅守菜月:「いいかも」
紅守菜月:「あ。でも、ピアスって耳たぶに穴を開けるんでしょ」
蝶宮白々:「ん? うん、耳たぶでも良いし、軟骨とか」 自分の耳を触って指差す
蝶宮白々:「あとは顔とか、身体にも開けれるよ?」 唇やへそや鎖骨を指差す
紅守菜月:「へえ」感心したように彼女の耳を見る。
紅守菜月:「身体……」彼女の指先に従うように自身の体を見る。
紅守菜月:「えっ。白々は」
紅守菜月:「ボクのどこに付けて欲しいの?」
蝶宮白々:「おへそとか鎖骨もエッチで良いと思うけど」
紅守菜月:「今、エッチって言った」
蝶宮白々:「やっぱり目立つところに付けて欲しいかな」
紅守菜月:「目立つところ……」
紅守菜月:「白々の好きなところでいいんだけど」ぺたぺたと自分の頬や首元を触っている。
蝶宮白々:「まあ、普通に耳たぶかなあ」
紅守菜月:「お。意外と普通だった」
紅守菜月:「なんだ。エッチなところじゃなくていいの?」悪戯っぽく笑うと桃色をした舌を見せる。
蝶宮白々:「そっちも良いけど~」
蝶宮白々:「やっぱ耳の方が可愛いピアス多いから、一緒に選ぼうよ」
蝶宮白々:「あんまり時間ないけどさ」
紅守菜月:「一緒に!? いいの!?」
紅守菜月:「えー。じゃあさ」じゃれつくように体を預ける。
紅守菜月:「両方にすればいいじゃん。見えるところと、見えないところと」
蝶宮白々:「……それもそうか」
紅守菜月:「……これ、なんかボクもちょっと興奮するかも。白々のモノにされるみたいで」
蝶宮白々:「ええ~?」
紅守菜月:「へ、変かな」
蝶宮白々:「あ、でもね耳にピアス開ける時って」
紅守菜月:「うん」
蝶宮白々:「右側だけだと守られる人って象徴になって、左側だけだと守る人の象徴になるんだって」
蝶宮白々:「菜月ちゃんが右側だけ開けて、私が左側だけに絞ったら、確かに私の物っぽいかも?」
紅守菜月:「へえ。意味があるんだ……って、」
紅守菜月:「それは……照れる……」
蝶宮白々:「ええ~??」
紅守菜月:「じゃあ、ボクはこっち」
紅守菜月:白々の手を取って自分の右耳に触れさせる。
蝶宮白々:「うん」
紅守菜月:「……白々のモノにしてね」
紅守菜月:「もう一ヶ所は……」そのまま白々の手を取って、自分のシャツの内側に導く。
紅守菜月:白々の指先が少女の瘦せた腹に触れる。
紅守菜月:「白々の好きなところに開けて」
蝶宮白々:「ふふ、じゃあピアスは明日選びに行くとして……」
紅守菜月:「うん。楽しみ」
蝶宮白々:「今夜は場所を決めて印を付けておこうか」
蝶宮白々:そっと顔を寄せて、菜月の右耳を舐める
紅守菜月:「そうか。そういうのも必要なん……ひゃんっ!?」
紅守菜月:小さく体が跳ねる。
紅守菜月:「それも必要なの?」
蝶宮白々:「必要じゃないけど~」
紅守菜月:「もう……」
蝶宮白々:「ダメ?」
紅守菜月:「いいに決まってる」
紅守菜月:体を寄せると、そっと顔を近付けてちろりと舌先を伸ばす。生暖かい感触が彼女の左耳に触れる。
蝶宮白々:「えへへ、どこにしようかな~」
紅守菜月:「……仕返し」
蝶宮白々:「んっ」
紅守菜月:「どこでもいいよ。おへそでも、鎖骨でも。……胸でも」
紅守菜月:「白々の好きなところに開けて」
紅守菜月:甘えるように体の力を抜いてもたれかかった。
GM:シーン終了。
GM:ロイスの取得や感情変更、購入判定が可能です。
GM:前回やらなかった分、必要ならどうぞ!
蝶宮白々:そういえばそう!
蝶宮白々:紅守菜月 〇純愛/偏愛
蝶宮白々:これに変えておこう
GM:アクセサリーを買うなら購入難易度は3ですね
GM:純愛!
蝶宮白々:アクセサリー買います!
紅守菜月:純愛だって
蝶宮白々:1dx+1>=3
DoubleCross : (1DX10+1>=3) → 4[4]+1 → 5 → 成功

蝶宮白々:ヨシ!
紅守菜月:ボクも純愛で初期ロイスを取ってる
GM:購入判定成功!
GM:では、アクセサリーをゲットです!
紅守菜月:ボクも何か買うか
紅守菜月:チョコレート相当の解毒剤を買います。
蝶宮白々:チョコレート双頭の解毒剤???
紅守菜月:これが相当品ルールってやつ
紅守菜月:応急手当キットよりかはそれっぽいかなって……
紅守菜月:判定!
紅守菜月:2dx>=6
DoubleCross : (2DX10>=6) → 8[4,8] → 8 → 成功

蝶宮白々:そうかな……? そうかも……
蝶宮白々:成功してる!
紅守菜月:あっ、買えた。わーい
紅守菜月:チョコレートを手に入れました。
GM:では、改めてこのシーンは終了です!
GM:次のシーン。
GM:次はクライマックスフェイズ!
GM:ピアスを開けるシーンになります。
GM:蝶宮さんはダイスを振って侵蝕率を上げてください。
蝶宮白々:45+1d10
DoubleCross : (45+1D10) → 45+10[10] → 55

蝶宮白々:おお
GM:興奮してるのかな
GM
GM:キミが、紅守に任務のことを打ち明けた翌日。
GM:キミたちは二人で街に買い物へと出かけた。
GM:二人であれこれと話しながら楽しく買い物を済ませ、キミたちは夕方頃にセーフハウスへと戻ってきた。
紅守菜月:「いいのが見つかってよかったね」
蝶宮白々:「そうだね~」 楽しそうに買い物袋を持ち上げる
GM:家に入ると、紅守は少し緊張した様子で正座する。
紅守菜月:「さて。じゃあ……」
紅守菜月:「開ける、んだよね」
蝶宮白々:「うん、そうだね」 がさがさと袋を開けて2つの箱を取り出す
紅守菜月:「刺すのには慣れてるけど、刺されるのには慣れてないから緊張するなぁ」
蝶宮白々:「どっちがいい?」 ニードルとピアッサーの箱だ
紅守菜月:「どっちって?」
蝶宮白々:ニードルは自分の手で差し込んでいかなければならず、ピアッサーはスイッチを押せば一瞬でピアスホールが開く
蝶宮白々:「ニードルの方が傷口鋭くなるから、安定は速いって言うね」
紅守菜月:「ああ。道具にも何種類かあるんだ」
蝶宮白々:「あとは、ファーストピアスもニードルの方が選べるかも」
紅守菜月:「なるほど。早くピアスを付けられるようになるならそっちの方がいいかな」
紅守菜月:「折角なら付けているところを白々に見てもらいたいし」
蝶宮白々:「じゃあ、ニードルで……ファーストピアスはどれにしよっか」 いくつか買ってきたピアスの内の、ファーストピアスに向いているものをいくつか取り出す
蝶宮白々:アレルギー反応が起こりにくい素材で、飾り部分が小さくて外れにくいものだ。
紅守菜月:「どれが可愛いかな?」
紅守菜月:真剣な顔でピアスを見つめながら尋ねる。
蝶宮白々:「菜月ちゃんだと~」
蝶宮白々:「目の色に合わせて、この赤いやつとか、あとこの黄色のやつとか?」
紅守菜月:「あ、黄色いの。それがいい」
蝶宮白々:「あとこれも小さいなりに装飾凝ってて……お?」
紅守菜月:「なんとなく白々っぽいから」
蝶宮白々:「えへへ……照れますな……」
紅守菜月:「照れるんだ」
蝶宮白々:「照れるよ~、嬉しいけどね」
紅守菜月:「ピアス、ボクに似合うといいな」
紅守菜月:「よし。じゃあ、グサッといくんだよね」
蝶宮白々:「そうだね、まず印付けて、消毒して……」 ピアスを付ける位置にアイライナーで印を付け、消毒液で濡らしたガーゼで拭く
紅守菜月:「んっ……」じっとしたままくすぐったそうにする。
蝶宮白々:「で、ニードルに傷用の軟膏付けて……」 ぐい、と菜月に体を寄せて、右耳に針をあてがう
紅守菜月:「……っ」不安そうに白々の服を軽く握る。
蝶宮白々:針の裏の位置に、指を当てる
蝶宮白々:「じゃあ、行くよ?」
紅守菜月:「なんか変な感じ」小声で呟く。
紅守菜月:「……いいよ」
蝶宮白々:「3、2、1……」
蝶宮白々:ぷつ、と針が菜月の耳の皮膚を突き破る
蝶宮白々:そのまま、すう、と針を通し、もう一度ぷつりと、皮膚を破る
紅守菜月:「カウントダウン、かえって緊張するって……痛っ」おかしそうにコロコロ笑い、それから違和感に顔をしかめる。
蝶宮白々:「よし、貫通した……後は針の穴にピアスを通して……」
紅守菜月:「ふぅっ……」微かな痛みを受け入れるように軽く息を吸う。
蝶宮白々:そのまま、針を耳の裏から抜き取ると、ピアスだけが耳に残る。
紅守菜月:「……もう終わったの?」
蝶宮白々:「よし、おっけー」 ピアスの針に、カバーを付けて、もう一度消毒する
蝶宮白々:「うん、そんなに痛くなかったでしょ?」
紅守菜月:「……うん。意外と平気だった」照れ臭そうに微笑む。
蝶宮白々:「これが軟骨とかに当てるともうちょっと痛いんだけどね……」
紅守菜月:「軟骨って骨ってことだもんね。確かに痛そう」
蝶宮白々:「あ、でも今の場所でも数時間経ってからじわじわ痛むかも?」
紅守菜月:「えっ、後から? 何それ。怖いな」
蝶宮白々:「まあそれもそんなに痛くないから……」
紅守菜月:「一気にガッと激痛が来て終わった方がいいのに」
蝶宮白々:「まあ、穴が安定するまでは傷口だからね」
紅守菜月:「どんな感じ?鏡、見たい」はしゃいだ様子で耳元を気にする。
蝶宮白々:「じゃあ、はい。鏡」
蝶宮白々:手鏡を取り出して、顔を映す
紅守菜月:「おお……」鏡に映った自分の右耳を見ながら驚きの声を漏らす。
紅守菜月:「やっぱりなんか不思議な感じ」嬉しそうに笑う。
紅守菜月:「今日一緒に買ったピアス、いつ頃なら付けられるかな?」
蝶宮白々:「すぐ外したら穴塞がっちゃうからね」
紅守菜月:「それはやだ」
蝶宮白々:「一般人だったら一か月はお風呂の時も寝る時もそのままなんだけど」
蝶宮白々:「オーヴァードだったら数日で安定するかな?」
紅守菜月:「おお……。うん。なら、気合で頑張る」
紅守菜月:小さく拳を握って言う。
蝶宮白々:「あと、やっぱり傷だから、出来る限り清潔にね」
蝶宮白々:「汚れた手とかであんま触っちゃうと、感染症とかなっちゃうかもしれないから」
紅守菜月:「ボクの家にはしばらく帰らないようにしよう。ほぼ野外だし」
蝶宮白々:「あはは……」
紅守菜月:「白々はすぐに付けられるんだよね。後でして見せてよ」
蝶宮白々:「じゃあ菜月ちゃん付けてよ~」
蝶宮白々:左耳のピアスを1つ外して指差す
紅守菜月:「ええ。ボクが? やったことないよ。それでもいいの?」
蝶宮白々:「うん、元から穴開いてるし、通すだけだよ」
紅守菜月:「白々がそう言うなら……」
紅守菜月:軽くもたれかかるようにして彼女の耳元に顔を近付ける。
紅守菜月:「穴ってここでいいんだよね」指先で彼女の耳たぶに触れる。
蝶宮白々:「んふふ、うん」
蝶宮白々:くすぐったそうに笑いながら答える
紅守菜月:「付けるよ」
蝶宮白々:「あんま力入れなくても大丈夫だからね」
紅守菜月:ピンク色をしたピアスを大切そうに手に取るとぎこちなく白々の耳元に近付ける。
紅守菜月:「なんかナイフで刺すよりドキドキする」困ったように笑う。
蝶宮白々:「そうなの?」
紅守菜月:「そうだよ。普段こんなことしないもん」
紅守菜月:ピアスの先端を慎重に彼女のピアス穴に触れさせる。
蝶宮白々:「じゃあ、優しくお願いね?」 眼を瞑る
紅守菜月:「う、うん。優しくね……」
紅守菜月:小さく息を飲む。
紅守菜月:すっ、とピアスの先端を白々のピアス穴に差し込んでいく。
紅守菜月:「これで、いいんだよね。通った……」
蝶宮白々:「んっ……」
蝶宮白々:「そうそう、それで、このカバーも付けて?」
蝶宮白々:耳の裏に通した針を覆うカバーを渡す
紅守菜月:「うん。任せて」
紅守菜月:彼女の体を抱きしめるようにすると、後ろ側から耳元に手を添える。
紅守菜月:優しい手付きでピアスの針にキャッチをはめて固定する。
紅守菜月:「できた。かも」
蝶宮白々:「……」
蝶宮白々:(この姿勢、良いな……)
蝶宮白々:(じゃない!)
蝶宮白々:「ありがと~」
紅守菜月:「い、痛くなかった?」不安そうに顔を覗き込む。
蝶宮白々:「痛くないよ!」
紅守菜月:「よかった」ほっとため息を吐く。
蝶宮白々:「開ける時とは違うからね、まああれはあれで結構癖になるんだけど……」
紅守菜月:「癖に、なるの……?」
紅守菜月:神妙な顔で自分の耳元を撫でる。
蝶宮白々:「へ? まあ……」
紅守菜月:「……まあ。確かに」
蝶宮白々:「そ、そういう人もいるかな……」 なんとなく気まずくなって目を逸らす
紅守菜月:「何か誤魔化した」
紅守菜月:「ほら、それより見て。すごく似合ってる」手鏡を差し出す。
紅守菜月:「白々。やっぱりこういうオシャレなの似合うな」
蝶宮白々:「えへへ、ありがと」
紅守菜月:「ねえ、白々。後はどうする?」
蝶宮白々:「どうしよっか、他の場所にも開ける?」
紅守菜月:「うん。もう一ヶ所、開けるんでしょ?」
紅守菜月:「どこがいい。白々の好きな場所でいいよ」
蝶宮白々:「……んー……」
蝶宮白々:菜月に体を寄せて、そっと体を撫でていく
紅守菜月:「んんっ……」
蝶宮白々:「ここに開けても良い?」 へそのあたりで手を止める
紅守菜月:悩ましげな声を漏らす。
紅守菜月:「お腹?」
紅守菜月:「……いいよ」囁くように言う。
紅守菜月:「他の人は誰も知らない場所っていうのもなんだかロマンチックだね」くすりと笑う。
蝶宮白々:「えへへ」
蝶宮白々:「菜月ちゃんなら鎖骨とか首筋とかも似合うと思うんだけどね」
紅守菜月:「ううん。でも、こっちの方が」下腹部に乗せられた白々の手に自分の手を重ねる。
紅守菜月:「なんだか、白々と繋がってる感じがして好きだな」
蝶宮白々:「っそっか」
紅守菜月:「服、脱いだ方がいいよね」躊躇いもなく自分の衣服に手をかける。
蝶宮白々:「じゃあ、こっちは寝っ転がった方が良いから、寝室いこっか」
紅守菜月:「あっ。そっか。うん」
紅守菜月:寝室に向かうと、ベッドの端に腰かける。
蝶宮白々:「じゃ、寝っ転がって貰って……」 言いながら準備を進める
紅守菜月:寝転びながら手際よく衣服を脱いでいく。
蝶宮白々:「下着は脱がなくても良いからね」 笑いながら言う
紅守菜月:花柄の愛らしい下着に包まれた痩せた細い肢体が露わになる。
紅守菜月:「分かってるってば」
蝶宮白々:「じゃ、やってくね……」
蝶宮白々:……
紅守菜月:下着姿のまま下腹部のあたりに手を添え、緊張した面持ちで処置を待つ。
蝶宮白々:そして少し時間が経ち……
蝶宮白々:「よし、できたよ。ちょっと違和感あるかも」
紅守菜月:くすぐったそうに自分のお腹の辺りを見る。
紅守菜月:「ちょっとチクッとした。でも、思ったほど痛くなかったな」
蝶宮白々:「まあ、そういう風に作られてるからね」
蝶宮白々:「菜月ちゃんも痛みには慣れてるだろうし」
紅守菜月:少女の白い肌のくぼみにピアスが付けられている。
蝶宮白々:今回はへその穴から、その下に向かう形でホールを開けている
蝶宮白々:そこに、ファーストピアスが入っている形だ
紅守菜月:初々しい手付きで自分のお腹に触れる。
紅守菜月:「すごい」
紅守菜月:「白々も触ってみてよ」
蝶宮白々:「もう、あんま触っちゃダメだってば」 言いながら、優しくピアスに触れないように撫でる
紅守菜月:「んんっ……ふっ……」くすぐったそうに笑う。
紅守菜月:「ありがとう、白々。これでボクは白々のものだよ」
蝶宮白々:「ふふ、うん、鏡見る度思い出してね」
紅守菜月:「白々もね。たまにボクのことを考えてくれたりしたら嬉しいな」体を近付けて彼女の左耳をそっと撫でる。
蝶宮白々:「そうだね、向こうは大変だからずっとは無理かもしれないけど……」
紅守菜月:「分かってる。だから、たまにでいいよ」
蝶宮白々:「余裕ある時は菜月ちゃんとの結婚式とか考えておこうかな」
紅守菜月:「け、結婚式って。もう。バカ……」
紅守菜月:頬を染めて俯く。
蝶宮白々:「だってさー、暫くの間一緒にいれないし」
蝶宮白々:「行く前はやってる暇ないし」
紅守菜月:「まあ、うん。そうだね」
蝶宮白々:「だから帰ってきたら出来るだけすぐやりたいな」
紅守菜月:「やる気ありすぎだよ」
蝶宮白々:「ダメ~?」
紅守菜月:「……二人ともウエディングドレスがいいのかな。ボクはタキシードでもいいかなって思ってたけど」
紅守菜月:「でも、白々には絶対にドレスを着てほしいな」
蝶宮白々:「私も菜月ちゃんにドレス着てもらいたいな」
蝶宮白々:「2人でドレス……いや」
蝶宮白々:「お色直しでそれぞれドレスとタキシード着ようよ」
紅守菜月:「盛り沢山すぎじゃないかな。あ、ちょっと待ってて」
紅守菜月:下着姿のまま立ち上がると何かを持って戻ってくる。
紅守菜月:ソファのクッションの下に隠していた古本の結婚雑誌を広げて見せる。
蝶宮白々:「おお?」
紅守菜月:「これ、こういうの。絶対に白々には似合うなって思って」純白の煌びやかなドレスを着た幸せそうな花嫁の姿が映っている。
蝶宮白々:「……あはは、そうかなあ~」
蝶宮白々:ヘラヘラと笑っているが、その顔は真っ赤だ
紅守菜月:「この本、本当は一瞬だけ捨てようかと悩んだんだけど」
蝶宮白々:「えっなんで」
紅守菜月:「……やっぱり取っておくことにするよ」
紅守菜月:「白々が帰ってくるまでこれからも読み返すよ」
蝶宮白々:「……うん、良いと思う」
紅守菜月:道端で拾った雑誌のようだが、その状態から大切に扱われているのが分かる。
蝶宮白々:「あー、でも良いなその雑誌……」
蝶宮白々:「お金送るから、私帰ってくるまで定期的に買っておいてくれない?」
紅守菜月:「仲間からはバカにされるから隠れて読んでたんだ。リーダーに男が出来たんだって」
蝶宮白々:「なるほど……」
蝶宮白々:「帰ってきたら改めて挨拶に行かなきゃな……」
紅守菜月:「買うのはいいけど、白々は読めなくない? 遠くにいるし」
蝶宮白々:「だから帰ってきたら一気に読むの~」
蝶宮白々:「もちろん菜月ちゃんが読んでも良いしね」
蝶宮白々:「せっかく共用の本棚あるのに、今はそんなに入ってないしね」
紅守菜月:「なるほど。じゃあ、一気読みするのが難しい量にならないうちに帰ってこなきゃね」
紅守菜月:「その時は仲間たちにも挨拶してよ。あいつら、ボクを知らない奴に取られるって妙にピリピリしてるんだ」
蝶宮白々:「もちろん! お土産も持ってかないとね」
紅守菜月:「あいつらにボクの恋人はこんなに素敵な人なんだって見せつけてやって」軽く腕を組んで言う。
蝶宮白々:「あぁはは……それは、頑張ります」 照れくさそうに笑いながら言う
蝶宮白々:素敵な人かはいまいち自信がない
紅守菜月:「こら」
紅守菜月:「なんでそんなに自信がなさそうなのさ」
蝶宮白々:「ええ~」
紅守菜月:「白々みたいな立派な人が恋人なのはボクの誇りだよ」
蝶宮白々:「そう思ってくれるのは嬉しいけど~~」
蝶宮白々:「……照れる!」
紅守菜月:「あっ。照れた」
蝶宮白々:自分ではそう思えない、という話を正直に言うと泥沼になる気がしたので誤魔化す
蝶宮白々:「まあ、向こうで自信つけて帰ってきます」
紅守菜月:「何だ、それ」くすりと笑う。
紅守菜月:「じゃあ、ボクも白々が帰ってくるまでにもっと美人になって料理の腕も磨いておく」
蝶宮白々:「あ、それはすっごい楽しみ!」
紅守菜月:「きっと別人みたいに綺麗になっちゃってると思うよ」
蝶宮白々:「じゃあ見間違い様に定期的に写真送ってもらわないとな~」
紅守菜月:「あ。電波は通じるところなんだ」
蝶宮白々:「……通じたらいいなあ」
紅守菜月:「自撮りって言うんだっけ。あんまり得意じゃないんだよな~」顔をしかめる。
蝶宮白々:状況が状況なので、通信施設がぶっ壊されてる可能性は十分にある
紅守菜月:「ん。じゃあ、今のうちに。白々、スマートフォン貸して」
蝶宮白々:「ん? はい」
紅守菜月:「よっと」後ろから抱きつくと彼女の肩のあたりに顎を乗せる。
蝶宮白々:「ひゃ」
紅守菜月:「撮るよ」白々のスマートフォンのカメラを向ける。
紅守菜月:「急に変な声出す」
蝶宮白々:「も~」 菜月に顔を寄せて、笑顔を向ける
紅守菜月:「はい。ポーズ」ぱしゃり、とシャッターを切る。
紅守菜月:「ポーズだっけ。チーズ?」
紅守菜月:「とりあえずこれで一枚」撮った写真を見せる。
蝶宮白々:「どっちでも良いと思うけど」 笑いながらスマホを覗き込む
紅守菜月:スマホの画面には笑顔で顔を寄せる二人が映っている。
蝶宮白々:「お、いいね」 二人の顔が向き合っていない部分ではピアスが光を反射している
紅守菜月:「ピアスも写ってる。なんか嬉しいね」
紅守菜月:「あと、これはおまけ」彼女の顔をじっと見つめる。
蝶宮白々:「へ? ……あ」
蝶宮白々:なるほど、と眼を閉じる
紅守菜月:顔を近付けると、そっと唇を重ねる。瑞々しい感触をそこに残す。
紅守菜月:パシャリ、とシャッターを切る。
蝶宮白々:「って、写真も撮るの!?」 キスだけかと思っていた
紅守菜月:「……スマートフォン、返す」頬を赤く染めながら言う。
紅守菜月:「今は見ないで。めちゃくちゃに恥ずかしいから」
蝶宮白々:「私も恥ずかしいけど……」
紅守菜月:「け、消そう!」スマートフォンに手を伸ばす。
蝶宮白々:「向こうで見るのを楽しみにしておこう……」
蝶宮白々:「や!」 スマホを逃がす
紅守菜月:「わー!」
紅守菜月:ベッドの上でじたばたともがく。
紅守菜月:「むー……うん。もし向こうで浮気したくなったら見ること」涙目で見上げながら言う。
蝶宮白々:「ちゃんと取れてたら菜月ちゃんのにも送っておくからね~」
蝶宮白々:「う、浮気はしない!」
紅守菜月:「べ、別にボクには送らなくていいよ!」
蝶宮白々:「ええ~、良いじゃん良いじゃん」
紅守菜月:「自分で見るのは恥ずかしいよ」
紅守菜月:「白々、本当に浮気しないかなぁ。……まあ、それはジョークとして。別に少しくらいならしてもいいよ」
紅守菜月:「白々がそういうの人より強めなのは知ってるし」
蝶宮白々:「し、しないし……」
蝶宮白々:「1人で何とか発散するよ……」
蝶宮白々:「恋人出来たからにはね……!」
紅守菜月:「そう言われると信用するしかないな。確かに今までだって不純なことしなかったもんね」
紅守菜月:「でも、1人で発散ってどうやって……」悩ましげに顎に手を当てて考え込む。
蝶宮白々:「……」
蝶宮白々:「それは考えなくてもいいから!」
紅守菜月:「……ボクも聞かない方がよさそうな気がした」
蝶宮白々:(うう、私はこの純真な少女を……)
蝶宮白々:(────そう考えると興奮してきたな……)
蝶宮白々:最低なことを考えているな、と自分の頬をバシバシ叩く
紅守菜月:「き、急にどうした……?」
蝶宮白々:「なんでもありません!」
蝶宮白々:「さ、まだ今日は残ってるし、出来るだけ思い出を作っておこう!」
紅守菜月:「いつもの白々だ」くすりと笑う。
紅守菜月:「そうだね。今のうちにやれることいっぱいやっておこう」
紅守菜月:「ピアス、大事にする。どっちもね」腹部を軽く撫でる。
紅守菜月:「ありがとう、白々」はにかんだように微笑む。
蝶宮白々:「うん、でも気を付けてね」
蝶宮白々:「ピアス気になって戦いに集中できなかったりしたら外しちゃっても良いからね」
紅守菜月:「やだ。絶対に外さない。むしろこれがボクの力になって途轍もない能力を発揮するかもしれないし……?」
蝶宮白々:「それなら良いけどお……」
蝶宮白々:「ま、私も菜月ちゃんに選んでもらったやつ、大切にするからね」
蝶宮白々:「ありがとう、菜月ちゃん」
紅守菜月:「えへへ。帰ってきたら今度は指輪とドレスだね」
GM:少女は幸福そうに笑ってキミを見た。
紅守菜月:白々をSロイスに指定する。
蝶宮白々:私も菜月ちゃんをSロイスに指定します
GM:シーン終了。
紅守菜月:!!!
GM:無事にピアスを開けることができたのでクライマックスフェイズはこれで終了です!
GM:侵蝕率がそもそも100%にいっていないのでバックトラックは省略!
蝶宮白々:よかった~
GM:速やかにエンディングに移りますね!
GM:エンディングフェイズ。
GM:このシーンは、最後の日に二人がお別れするシーンになります。
GM
GM:キミたちがお揃いのピアスを買ってから数日後。
GM:蝶宮の旅立ちの日がやってきた。
GM:この日、朝からずっと彼女からの連絡はなかった。
GM:出発の時間が近付き、キミはN市支部へと向かっていた。
蝶宮白々:武器の入ったギターケースを背負いながら歩く。
蝶宮白々:出張先はそこまで寒くはないが、今の日本は立派な冬だ。厚手のコートに身を包み、白々は手を擦りあわせていた
蝶宮白々:「う~、さむ……」
GM:その時、少女の声がキミを呼び止める。
紅守菜月:「……白々!」
紅守菜月:急いで追いかけてきたのか軽く息が切れている。
紅守菜月:「ごめん、遅くなっちゃった……!」
蝶宮白々:「菜月ちゃん」
蝶宮白々:「ううん、来てくれて嬉しいよ」
紅守菜月:何も言わずにキミの前に立つ。
紅守菜月:「これ、作ったんだ。一ヶ月も早いけどね」不器用にリボンで包装したハート型の包みを差し出す。
蝶宮白々:「一か月……ってことは」 受け取りながら呟く
蝶宮白々:「わ! うそ、本当!?」
紅守菜月:「美味しいか分からないけど、食べてくれると嬉しいな」
蝶宮白々:「うん、絶対食べるよ! 嬉しい!」
蝶宮白々:「帰ってきたらお返しも渡さなきゃね」
紅守菜月:「チョコと。あと、白々が言ってた生クリームのチョコ」
紅守菜月:「うん。お返しも楽しみにしてる」
蝶宮白々:現地のスイーツでも教えてもらおうかな~と呟いている
紅守菜月:「それから、これ」懐から大振りのナイフを取り出す。
紅守菜月:「持っていってよ。護身用くらいにはなると思うから」
蝶宮白々:「……うん」 今度は真剣な表情で受け取る
蝶宮白々:「ありがとう、菜月ちゃん」
紅守菜月:「あのさ、白々」
紅守菜月:「上手く言えないんだけどさ、結婚もしたいし、白々が帰ってきてくれるのはそりゃあ嬉しい」
紅守菜月:「でもさ、ワガママは言わないよ。だから、ただ生きていて欲しい」
蝶宮白々:「うん、わかってるよ」 頷く
紅守菜月:「ボクの隣じゃなくても、知らない場所でも、連絡が取れなくたっていい」
紅守菜月:「ただ生きて」
紅守菜月:「……それだけ」
蝶宮白々:「わかってる……」 そっと菜月の体を抱き寄せる
蝶宮白々:その額に軽くキスをする
紅守菜月:「白々……」
紅守菜月:その口付けを受け入れ、熱っぽい視線で彼女を見上げる。
蝶宮白々:「でも、あえて言うよ。私は、菜月ちゃんのところに、生きて帰ってくる」
蝶宮白々:「またね」
紅守菜月:「うん。また」
紅守菜月:「白々!大好きだよ!!」少しずつ遠くなっていく背中に向かって叫ぶ。
蝶宮白々:「私も!」
蝶宮白々:「菜月ちゃんのことが、大好き!」
蝶宮白々:振り返って叫んで、手を振って
蝶宮白々:そして振り向かずに、歩みを進めた
紅守菜月:ぐっと奥歯を嚙み締めるようにして泣くのを堪える。
紅守菜月:彼女の姿が小さくなっていくのを見届けると膝を突く。
紅守菜月:それから、耳のピアスに軽く触れた。
紅守菜月:「大丈夫。大丈夫だ。ボクは一人でだって生きられる」
紅守菜月:「だから――ああ。もう」瞳に涙を浮かべ、ぼやけた視界で彼女の後ろ姿を必死に見つめる。
紅守菜月:「必ず帰ってきてね。ボクはここで待ってるから」弱々しい声で言った。
GM:こうして二人は再会を約束して別れを告げた。
GM:二人のこの先の物語は、いつかの未来で――。
GM:エンディングフェイズ終了。