- OP:噛み合わないふたり
- ミドル1:閉じ込められたふたり
- ミドル2:苦闘するふたり
- ミドル3:結ばれたふたり
- クライマックス:いつものふたりで
- ED:その後のふたり
PC
コードネーム | 名前 | シンドローム | Dロイス |
"ペインバッカ―" | 蝶宮 白々 | ブラックドッグ/エグザイル | 亜純血 |
(illustration:御影) |
主要エフェクト 異形の刻印 アタックプログラム 雷鳴の申し子 爪剣 | 主要アイテム スネークブレード |
HP/51 行動値/5 初期侵蝕/38
|
コードネーム | 名前 | シンドローム | Dロイス |
"レッドフード" | 紅守 菜月 | バロール/キュマイラ | 亜純血 |
(illustration:ただの メーカー) |
主要エフェクト ターゲットロック 攻勢変色 狩りの統率者 コズミックインフレーション | 主要アイテム ナイフ デモンズシード 情報収集チーム |
HP/28 行動値/6 初期侵蝕/36
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これまでのふたり
出会い:聖痕を負う者(GM:ナケミン)
再会:一夜二人転 蝶宮白々と紅守菜月の場合 骨肉の交わり(GM:粘土)
∟その後の顛末(R-18G/すかいはいさんのフォロワー限定)
温泉デート:いおぎ亭のとある一日 紅守菜月と蝶宮白々の場合(GM:いーさにうむ)
この後、『イミテーション・エリミネーション』で蝶宮白々が軽率に死にかけたことが前提のセッションになります。
OP:噛み合わないふたり
蝶宮白々:私と菜月ちゃんは登場侵蝕!
紅守菜月:はーい
蝶宮白々:38+1d10
DoubleCross : (38+1D10) → 38+5[5] → 43
紅守菜月:36+1d10
DoubleCross : (36+1D10) → 36+1[1] → 37
蝶宮白々:暑さに頭が下がる季節になってきた。
蝶宮白々:"ギガントマキナ"に派手にやられたケガもまあマシに……まだ傷跡は残っているけど、これももうすぐ取れる予定だ。
蝶宮白々:ああ、これさえ治れば堂々と菜月ちゃんに会えるなあと思っていた任務のない昼下がり。
蝶宮白々:街を歩いていたら、ばったり出会ってしまった。
紅守菜月:暑さも気にならないのか、モッズコートを着たセミロングの黒髪の少女が平然とした様子で歩いていたが。
紅守菜月:「あ」
蝶宮白々:気づかれてしまった。
紅守菜月:キミに気付いて、小さく呟く。
蝶宮白々:慌てて縫合糸の残る口元を覆う。
紅守菜月:不機嫌そうに顔を背ける。
蝶宮白々:「や、ひさしぶり菜月ちゃ……ん?」
蝶宮白々:そ~っと近づいてみる
紅守菜月:が、ちらりと見た時にその傷痕が目についてしまった。
紅守菜月:「…………」
紅守菜月:「傷痕、残っちゃってるじゃん」静かに近付く。
蝶宮白々:「ん、あー……いや、これももうすぐ治るけど」
紅守菜月:指先で恐る恐る蝶宮の顔に触れようとする。
紅守菜月:「ちゃんと治るんだ。よかった」
蝶宮白々:そっとその手を取って、触れさせる。
紅守菜月:されるがままに、指先が傷痕に触れる。
蝶宮白々:「うん……まあまだこんな感じだけど」
蝶宮白々:「いや、ていうかなんか」
紅守菜月:「蝶宮、綺麗な顔だから。傷が残っちゃったらどうしようかと」
蝶宮白々:「ゴメン、心配かけるかなって思って言ってなかったんだけど」
蝶宮白々:「バレてるとは……」
紅守菜月:「……聞いたよ。死にかけたって」
紅守菜月:不機嫌そうな声で言う。
蝶宮白々:「う……」
蝶宮白々:ちょっとたじろぐ
紅守菜月:「別に、蝶宮が何しようが構わないけど」
紅守菜月:「死のうが、何だろうが」そっぽを向く。
蝶宮白々:「うう……」
蝶宮白々:怒ってるなあ、と思う。
紅守菜月:「……はぁ」溜め息を吐く。
紅守菜月:「何か言い分があるなら聞くけど」
蝶宮白々:「いや、ほら」
蝶宮白々:「ケガしたって言ったら心配かけちゃうし……」
蝶宮白々:「完全に治ってから何事も無かったようにした方が良いかなーって」
蝶宮白々:「あはは……」
紅守菜月:「それはさぁ」
紅守菜月:何か言おうとしてやめる。
紅守菜月:「……死にかけたことについては?」
蝶宮白々:「……?」
蝶宮白々:少し不思議そうにしてから
蝶宮白々:「ああいや、そっちは普通に、私が油断しただけだけど」
紅守菜月:「油断しただけ……?」
紅守菜月:微かに震えている。
蝶宮白々:「あ、あれ……?」
紅守菜月:蝶宮の顔から手を離す。
紅守菜月:「ああ、そう。もう知らない」
蝶宮白々:「えっ」
紅守菜月:「ばいばい」
紅守菜月:そう言って足早に立ち去ろうとする。
蝶宮白々:「ちょ、ちょっと待ってよぉ」 少し涙声になりながらついていく
紅守菜月:「何だよ。その情けない声」苛立たしげに言う。
蝶宮白々:「心配かけてごめん!お詫びになんか奢るから!」
蝶宮白々:「いやなんか」
蝶宮白々:「そのままもう2度と会わない感じのニュアンスに聞こえて……」
紅守菜月:「そのつもりだったけど」
蝶宮白々:「なんでぇ!?」
紅守菜月:「なんでって……」
紅守菜月:「蝶宮。温泉で話したこと覚えてる?」
蝶宮白々:「えっ」
蝶宮白々:「あっ」
紅守菜月:「……」
紅守菜月:「えっ。嘘でしょ?」
紅守菜月:「でも、やっぱり蝶宮と一緒にいる時が一番落ち着くな」
蝶宮白々:「……そっか、じゃあ死ねないなあ」
蝶宮白々:「菜月ちゃんも死なないでね」
紅守菜月:「急に重くなるじゃん」おかしそうに笑う。
紅守菜月:「決めた。ボク、大人になる頃には蝶宮より綺麗になるよ」
紅守菜月:「身だしなみにも気を使って、もっとオシャレして」
紅守菜月:「だから、期待して待ってて?」
紅守菜月:そう言うと蝶宮に微笑みかけ、お湯から立ち上がる。
紅守菜月:「綺麗になって、ボクが受けた恩の分は蝶宮にお返しするから」
紅守菜月:「それまでちゃんと生きててね」そう言って無邪気に笑った。
紅守菜月:「本当に覚えてないの?」瞳を潤ませながら聞く。
蝶宮白々:もちろん、覚えてはいる。
蝶宮白々:多分、こう言っておいて軽率に死にかけたことに怒っているとも想像が付く
蝶宮白々:「いや……覚えてるけど……」
紅守菜月:「だったらさぁ。どうして」
蝶宮白々:「普通に生きてたから良いかなって……」
蝶宮白々:完全に感覚が狂っていた
紅守菜月:「信じられない」
紅守菜月:怒りながら蝶宮に歩み寄る。
蝶宮白々:もう私には何も言う権利はなかった。
紅守菜月:「触って」蝶宮の手を取り、自分の髪を触らせる。
蝶宮白々:「うん……」
蝶宮白々:そっと、髪に指をくぐらせる
蝶宮白々:以前触った時よりも、柔らかく感じる
紅守菜月:「あれからボク、毎日お風呂に入るようになったし、髪や肌のお手入れもするようになった」
紅守菜月:「大して時間は経ってないから、分からないかもしれないけど……」
蝶宮白々:「いや、わかるよ」 自然と笑みを浮かべてしまう
紅守菜月:「周りのみんなから変な目で見られながら、ボクがどんな気持ちでこんな……!」
蝶宮白々:「な」
蝶宮白々:「菜月ちゃあ~ん」
蝶宮白々:目の前の少女が急に愛おしくなり
紅守菜月:「な、何。急に」
蝶宮白々:がばり、と抱き着いてしまった
紅守菜月:「やめろ。そんな流れじゃなかっただろ……!」
紅守菜月:嫌がって身をよじらせる。
蝶宮白々:「私が悪かったから見捨てないで~」 みっともなく抱きしめる。
蝶宮白々:身体能力ではこっちの方が上だった。
蝶宮白々:周囲からヒソヒソと何か聞こえるが……知らん!
紅守菜月:「やめろってば!」
紅守菜月:「…ねえ、蝶宮」
蝶宮白々:「うう……何?」 涙で潤んだ瞳で見る。
紅守菜月:「ボク、ちゃんとシャンプーの匂いする? 自分だとよく分からなくて……」恥ずかしがりながらそう尋ねる。
蝶宮白々:縋るような形で抱き着いたから、見上げる形だ。
蝶宮白々:「うん、いい匂い」
紅守菜月:「よかった」ホッとしたような顔をする。
紅守菜月:「……蝶宮の感覚が狂ってるのはよく分かった」
紅守菜月:先ほどよりは怒気が薄れている。
紅守菜月:「どうせこれからだって、死ぬなって言っても無駄なんだろ」
蝶宮白々:「無駄っていうか」
蝶宮白々:「いくら死にたくないと思っても死ぬときは死ぬって感覚が……こう……」
蝶宮白々:「いや……ごめんなさい……」
蝶宮白々:話してる内にどんどん落ち込んでいく
紅守菜月:「それはまあ、分かるけど……ボクもずっとそうだったし……」
紅守菜月:「もういいよ。蝶宮がそういう人なのは、前からだし」
蝶宮白々:「いや、でもホントにゴメンね。油断したって言うのは、流石に菜月ちゃんの気持ちを考えてなさすぎた」
蝶宮白々:「軽い感じで話そうと思って……」 これも言い訳
紅守菜月:「言い訳がましい」蝶宮のお腹を軽くつねる。
蝶宮白々:「ひゃんっ」
紅守菜月:「……急に変な声出さないでよ」恥ずかしがる。
蝶宮白々:「急にお腹触るからじゃん!?」
紅守菜月:「ボクのせいじゃ……」
紅守菜月:「とにかく、今回の件で1つ分かった」
紅守菜月:「蝶宮がいつ死ぬか分からないんじゃ、ボクが大人になるまでなんてとても待ってられない」
蝶宮白々:「へ?」 マヌケ面
紅守菜月:「いい、蝶宮。ここで――」指を突き付け、何か言おうとする。
:へっくち!へっくち!
紅守菜月:「……何、蝶宮。風邪?」首を傾げる。
:くしゃみのような音が、どこからか聞こえる。
:どこからか聞こえるというか
:キミ達の足元だった。
:ガバリ、といきなり地面が大きく開く
:落とし穴のように
紅守菜月:「蝶宮じゃない……?」
紅守菜月:咄嗟に彼女を突き飛ばそうとするが、間に合わない。
蝶宮白々:「私じゃないし、つ、捕まって!」
蝶宮白々:突き飛ばそうと伸ばされたその腕を取って引き寄せる
紅守菜月:「こ、これじゃ共倒れだろ……!」
紅守菜月:腕を引っ張られ、彼女の方に引き寄せられる。
蝶宮白々:「穴大きいし、突き飛ばされても落ちるのは変わらないから!」
紅守菜月:「さすが蝶宮。冷静な判断……」諦めたように言うと、彼女に抱きつく。
:真っ暗闇の中、ぐおんぐおんと落ちていく感覚だけがしばらく続き
:けれど衝撃はないまま、あなた達は次第に意識を失った。
"ローラーフェイス":「へっきし!うう……何か飲んじゃったのら……?」
"ローラーフェイス":あなた達を呑み込んだ犯人がそう呟いたが
"ローラーフェイス":それに反応する者はいない
蝶宮白々:ロイスの取得のみ可能
紅守菜月:あー、そういや蝶宮は初期ロイスにしてないんだった
蝶宮白々:固定ロイスの菜月ちゃんを 〇偏愛/罪悪感 から 偏愛/〇罪悪感 にします
蝶宮白々:ごめんねえ
紅守菜月:ポジティブが純愛、ネガティブが憤慨でロイスを取得。
紅守菜月:ポジティブが表です。
蝶宮白々:きゅん……
蝶宮白々:罪悪感がより強くなった……
蝶宮白々:ごめんね……偏愛で……
紅守菜月:別にいいけど
ミドル1:閉じ込められたふたり
蝶宮白々:私と菜月ちゃんは登場侵蝕!
紅守菜月:37+1d10
DoubleCross : (37+1D10) → 37+4[4] → 41
蝶宮白々:43+1d10
DoubleCross : (43+1D10) → 43+9[9] → 52
GM:ここからは、進行判定をしながら進めていくことになります。
GM:まずは、軽くシーンの描写から。
蝶宮白々:あっGMになった
GM:大きな穴に落ちたキミたちは、目を覚ます。
GM:そこは、大きくて真っ白い部屋だ。
GM:部屋の中には、テーブルやテレビ、自転車など様々なものが転がっており、どうにも異様な光景だ。
GM:その大きな部屋には、窓はなく、外の様子を窺い知ることはできない。
GM:キミたち以外には誰もおらず、現状では外への出口も見当たらない。
蝶宮白々:「いた……くないな……」 菜月ちゃんの下敷きになるように床に転がっていた。
紅守菜月:「いてて……」頭をさすりながら蝶宮の腕の中で目を覚ます。
蝶宮白々:「なんだろここ……菜月ちゃん、大丈夫?」
紅守菜月:「うん。平気」
紅守菜月:「蝶宮も助けてくれてありがとう」
蝶宮白々:「こういうのは私の役回りだからね」
紅守菜月:「いったいどこなんだ、ここ」周囲を見渡す。
蝶宮白々:「それがわからない……」
蝶宮白々:ツンツン、と壁を突っついてみたり
紅守菜月:「蝶宮にも分からないんじゃなぁ」
蝶宮白々:「大きな落とし穴、というのは冗談として」
GM:壁の触感は硬質で、その辺の家とさほど変わりないようだ。
紅守菜月:「誰かの陰謀?」
蝶宮白々:「いきなり地面に穴が空いたし、R案件じゃないかな」
蝶宮白々:「つまり私の仕事」
紅守菜月:「それが一番可能性高いか」
紅守菜月:「格好良いじゃん」
蝶宮白々:「ふふん……あ、通信が通じない……?」
紅守菜月:「はぁ、せっかく大事な話してたところだったのに。……あ、本当?」
GM:キミたちが持っている通信機器類は全て圏外になっているようだ。
紅守菜月:「山奥とか。ここ?」
蝶宮白々:「瞬間移動か」
紅守菜月:「そういう能力もありそうだね」
蝶宮白々:「不法投棄の穴場とかかな……」
蝶宮白々:「ともかく脱出方法を探してみようか」
紅守菜月:「周り、散らかってるしなぁ。ボクの住処とあまり変わりない」
紅守菜月:「そうだね。いつまでもこんなところにいられない」
蝶宮白々:「ずっとここで暮らすわけにもいかないし」 住むのに困りはしなさそうだが
紅守菜月:「それはそれでありじゃない?」
紅守菜月:「それなら、蝶宮がボクの知らないところでいつの間にか死んでたりすることもないしね?」嫌味っぽく言う。
蝶宮白々:最初の言葉に赤くなった後、続く嫌味に顔を青くする
蝶宮白々:「ごめん、ごめん」
紅守菜月:「反応が極端で面白い」
蝶宮白々:「こうなるのは菜月ちゃん相手の時くらいだよ……」 ちょっと前に、日寺創の前でも似たような感じになったが、アレは例外だ。
紅守菜月:「赤くなったのは、何? ボクと一緒に住んでもいいかなって思ってくれた?」蝶宮の腰に手を回す。
蝶宮白々:「そうだよ、もう」 腰に回された手を取って撫でる
蝶宮白々:「……ナイフとか、持ってきてる?戦闘になるかもしれないけど」
紅守菜月:「ば、ばか」逆に赤くなる。
紅守菜月:「いつも持ち歩いてるよ」
蝶宮白々:「良かった、じゃ、散策始めよっか」
紅守菜月:「ああ。こんなところさっさと抜け出そう」
紅守菜月:(なんか、ダメだな。蝶宮と久しぶりに会ったら、胸がドキドキして)
紅守菜月:ナイフをいつでも抜けるようにして、周囲の探索を始める。
GM:では、ここから進行判定に移っていきます。
紅守菜月:進行判定は〈知覚〉〈意志〉〈情報:UGN〉で難易度9。
GM:判定に成功すれば、10のくらい+1のプライズポイントが手に入ります。
紅守菜月:このプライズポイントが6まで溜まったら、クライマックスフェイズに突入です。
蝶宮白々:菜月ちゃんとすかいはいさんが交互に説明してくるの、ASMRみがあるな
GM:また、今回に限り、二人とも判定に失敗した場合は侵蝕率ダイスを振って再挑戦が可能とします。
蝶宮白々:やったぁ
紅守菜月:どういうこと?
蝶宮白々:??
GM:判定が終わったら、一度シーンを切って次のシーンとなり、そこで再度進行判定となります。
GM:ミドルフェイズでは、そのように進行判定を繰り返して進めていきますのでよろしくお願いします。
蝶宮白々:うおうお、よろしくお願いします
蝶宮白々:丁寧な説明にカンシャ……
GM:では、早速判定をしていきましょう。
GM:お好きな方からどうぞ!
蝶宮白々:コネ:UGN幹部を使用して3dx+2で振ります
蝶宮白々:3dx+2>=9
DoubleCross : (3DX10+2>=9) → 10[2,8,10]+7[7]+2 → 19 → 成功
紅守菜月:よ、余裕じゃん!
蝶宮白々:草
GM:では、これでプライズポイントは+2されます。
GM:残りは4!この調子で頑張っていきましょう!
蝶宮白々:うおーっ
GM:それでは、探索の演出などしていきましょう。
蝶宮白々:先に菜月ちゃんも振っちゃったら?
蝶宮白々:出目によっては助け合いとかできるかもしれないし……
紅守菜月:じゃあ、一応やろう
紅守菜月:情報収集チームを使用して〈情報:UGN〉で判定。
紅守菜月:2dx+3>=9
DoubleCross : (2DX10+3>=9) → 1[1,1]+3 → 0 (ファンブル) → 失敗
紅守菜月:ふぁ、ふぁんぶる!
紅守菜月:これが社会的弱者の末路
蝶宮白々:マジ?
紅守菜月:100分の1の確率だよ。逆にすごいよ
蝶宮白々:「菜月ちゃん、ちょっとナイフ貸してくれる?」
蝶宮白々:自分も刃物は持っているが、こんな場所でスネークブレードを振りまわすわけにもいかない
紅守菜月:「別にいいけど」懐から大振りのナイフを取り出し、彼女に手渡す。
蝶宮白々:「ありがと、っと」 受け取ったそれをくるりと掌で返し、壁面に突き立ててみる。
蝶宮白々:刺さって、抜くと戻った。
紅守菜月:「……穴が消えた?」
蝶宮白々:「……リザレクトしたときの肉の動きに似てるな」
蝶宮白々:「この部屋自体がオーヴァード?」
紅守菜月:「この部屋が?」周囲を見渡す。
紅守菜月:「まあ、なんでもありだもんな。レネゲイドウイルスって」
蝶宮白々:「やたらめったら物があるのも」
蝶宮白々:「私たちみたいに飲み込んだものかも」
紅守菜月:「物を飲み込む性質を持ったレネゲイドビーイングか何かってことか」
蝶宮白々:上を見上げてみる。天上は開いていない。
蝶宮白々:「なんか……くしゃみみたいな音も聞こえたし」
蝶宮白々:「事故なのかも」
紅守菜月:「事故で食べられる方の身にもなって欲しいな」
蝶宮白々:「気まぐれで吐き出されるのを待つしかないかなあ」
蝶宮白々:「……暴れてみる?」
紅守菜月:「うーん。何か方法があればいいんだけど」そう言いながら歩き出す。
紅守菜月:「それも手かもね」
蝶宮白々:なんとなく着いて歩く
紅守菜月:「どの辺が弱点なのか推察して、一暴れしてみようか」
紅守菜月:歩きながら部屋の壁をじっと見る。
蝶宮白々:「じゃあ、はい、ナイフありがとね」 そう言ってナイフを返す
紅守菜月:ナイフを受け取って、懐にしまう。
紅守菜月:「ただ、何だろう。オーヴァードの中って、レネゲイドウイルスの影響とかあるのかな」
紅守菜月:「さっきから少し息苦しいような……」
蝶宮白々:「……え?大丈夫?」
蝶宮白々:同じようにペタペタと触ってた壁から目を話し、菜月ちゃんを見る
紅守菜月:「いや。別に平気な範囲だけど」
紅守菜月:そう言いながら、体がふらついて倒れかかる。
蝶宮白々:「ちょ……!」
蝶宮白々:ずりずりと倒れ込みそうなその体を支える
蝶宮白々:そのまま自分の胸元に持っていく
紅守菜月:「あ。ごめん。ありがと」
蝶宮白々:「……無理だけはしないでよ?」
紅守菜月:「ん……」蝶宮の胸に抱き寄せられる。
紅守菜月:「別に無理は……」
紅守菜月:「うん。ありがとう。そうする」
蝶宮白々:そっと頭を撫でる。
蝶宮白々:「少し休憩してからにしよっか、私もなんか疲れてきたかも」
紅守菜月:「うん。そうしよっか」
紅守菜月:「ねえ。蝶宮。こうしてるとすごく落ち着く」
蝶宮白々:柔らかな黒髪に指を通す。シャンプーの香りが鼻をくすぐる。
紅守菜月:くすぐったそうな声で言う。
蝶宮白々:「うん、私も、だからもうちょっとこのままで、ね?」
紅守菜月:幸せそうに頷き、口を開く。
紅守菜月:「あのさ、蝶宮」
蝶宮白々:「んー?」 少し眠たそうな声で応える
紅守菜月:「蝶宮と会うまでは、これからのこととか、二人のこととか、色々考えちゃって。すごくモヤモヤしてたんだけど」
紅守菜月:「こうしてたら、全部どうでもよくなっちゃった」
紅守菜月:「ずっとこのままでいたいな」甘えるような声で囁きかける。
蝶宮白々:ロイスの感情変更あったらして、購入判定も可能!
紅守菜月:謎の部屋にロイス取っておこう。ポジティブ執着、ネガティブ敵愾心。ネガティブが表。
紅守菜月:購入判定はUGNボディアーマーを狙います。
蝶宮白々:あ、私も謎の部屋にとっとこ 〇菜月ちゃんと一緒なら悪くないかも/それはそれとして今日の予定は……
紅守菜月:2dx>=12
DoubleCross : (2DX10>=12) → 9[6,9] → 9 → 失敗
紅守菜月:全然だめ!
蝶宮白々:アームドスーツ買っておこう
蝶宮白々:1dx+1>=15
DoubleCross : (1DX10+1>=15) → 9[9]+1 → 10 → 失敗
蝶宮白々:惜しい
紅守菜月:惜しい
GM:では、シーン終了です。
GM:次のシーン。
ミドル2:苦闘するふたり
蝶宮白々:私と菜月ちゃんは登場侵蝕!
蝶宮白々:52+1d10
DoubleCross : (52+1D10) → 52+2[2] → 54
紅守菜月:41+1d10
DoubleCross : (41+1D10) → 41+10[10] → 51
紅守菜月:差が縮まった
蝶宮白々:やったあ
蝶宮白々:では進行判定から進めていきましょう
紅守菜月:はーい
蝶宮白々:現在の進行値は2/6
蝶宮白々:〈知覚〉〈意志〉〈情報:UGN〉で難易度9の判定で進行が可能です
蝶宮白々:先に菜月ちゃんに振って貰おかな
紅守菜月:再び情報収集チームを使用して、〈情報:UGN〉で判定します。
紅守菜月:2dx+3>=9
DoubleCross : (2DX10+3>=9) → 9[7,9]+3 → 12 → 成功
紅守菜月:あ、やったね。
蝶宮白々:ヒュウ!では進行値は4/6となる
紅守菜月:蝶宮もどうぞ
蝶宮白々:ひょっとしたら私で終わるんじゃないのか?行くぞー
蝶宮白々:コネを使用して情報:UGNで
蝶宮白々:3dx+2>=9
DoubleCross : (3DX10+2>=9) → 4[2,4,4]+2 → 6 → 失敗
蝶宮白々:にゃん……
紅守菜月:フラグ回収……
蝶宮白々:脱出、明日になるかも
蝶宮白々:すう、すう、と寝息が聴こえて、それで目を覚ます。
蝶宮白々:あれから2人して眠ってしまっていたらしい
蝶宮白々:周りを見渡してみると、部屋の様子が一変している。
紅守菜月:「……もしかして寝てた?」小さく欠伸をしながら言う。
紅守菜月:「……?」周囲を見る。
蝶宮白々:「あ、おはよ……うん」
蝶宮白々:「なんか、色々変わってるみたい」
紅守菜月:「色々って……」
蝶宮白々:「多分、移動したんじゃないかな。ここに落ちた時みたいに」
紅守菜月:「なるほど」
蝶宮白々:「眠りを誘発させる何かが……ふぁ……」
紅守菜月:「それは、安心感とかのせいじゃない?」おかしそうに笑う。
蝶宮白々:「この空間に……それで……脱出できれば……良い…………」
蝶宮白々:すぅすぅ、と壁にもたれかかり寝息を立てる
紅守菜月:「この人は、頼りになるんだかならないんだか……」
紅守菜月:「まあ、しょうがないか。怪我も治りかけなんだろうし」
紅守菜月:彼女の安らかな寝顔を見る。
紅守菜月:身をかがめると、彼女の頬にそっと口付けをする。
紅守菜月:「よし、やるか」
紅守菜月:立ち上がると、周囲の壁に素早く視線を巡らせる。
紅守菜月:「この部屋も生き物なら、急所はあるはず」
紅守菜月:「生きているなら、ボクの獲物だ」
紅守菜月:大振りのナイフを抜き放つと、壁に向けて数発の斬撃を見舞う!
紅守菜月:「……これで何か変化があればいいけど」
"ローラーフェイス":「に”ゃ”!?!?さっきからなんなのら~……」
"ローラーフェイス":という声がどこからか聞こえ
紅守菜月:「わ。驚いた」
"ローラーフェイス":そのままぐねぐねと壁が動き出す
紅守菜月:「蝶宮。起きて」近付いて、肩を揺さぶる。
蝶宮白々:「ん……く……えっ」
蝶宮白々:「今これ動いてる真っ最中?」
紅守菜月:「そういうこと」
紅守菜月:「思ったよりも効果てき面だった」
蝶宮白々:むいーっと頬を引っ張る。
蝶宮白々:「頑張って意識を保とう」
蝶宮白々:「出口が開くかも」
紅守菜月:「そんなに眠いの?」
蝶宮白々:「菜月ちゃんは眠くならない?」
紅守菜月:「ああ。開いたらすぐに脱出しよう」
紅守菜月:「さっき少し寝たからなぁ」
蝶宮白々:「若いってすごい……」
紅守菜月:「あー、じゃあ」
蝶宮白々:「ん?」 振り向く
紅守菜月:少し背伸びすると、蝶宮の唇に自らの唇を重ねる。
蝶宮白々:「」
紅守菜月:柔らかな唇の感触が混ざる。
紅守菜月:「これなら、ドキドキして眠くならないんじゃない?」
紅守菜月:「ボク、さっきそうだったから」少し恥ずかしそうに言う。
蝶宮白々:「……ッぐ!」 菜月ちゃんを抱きしめようとした右腕を左腕で抑え込む
蝶宮白々:「そ、そうだね……ふふふ」
蝶宮白々:「あんまこういうことしちゃダメだよ」
蝶宮白々:「危ないから」
紅守菜月:「蝶宮にしかしないよ」
蝶宮白々:「私が危ないんだよー!」
紅守菜月:「そっちか」
蝶宮白々:「ともかく、眼はバッチリ!」
蝶宮白々:「頑張ろっか!」
紅守菜月:「よかった。これだけの大きさのオーヴァードと戦うことになったら、ボク1人じゃキツいからね」
紅守菜月:「蝶宮にも頑張ってもらうよ」
蝶宮白々:「ん、2人でキッチリ"痛みを返し"てやろう」
紅守菜月:「ああ。二人分、しっかりね」
蝶宮白々:ロイスとか購入判定とかあればどうぞ
蝶宮白々:アームドスーツ狙お
蝶宮白々:1dx+1>=15
DoubleCross : (1DX10+1>=15) → 9[9]+1 → 10 → 失敗
蝶宮白々:無理
蝶宮白々:おわり
紅守菜月:ボクもアームドスーツを狙ってみるか
紅守菜月:2dx>=
紅守菜月:2dx>=15
DoubleCross : (2DX10>=15) → 9[7,9] → 9 → 失敗
紅守菜月:うーん、無理
蝶宮白々:悲しさがある。
紅守菜月:社会弱者……
蝶宮白々:では次を最後のミドルにしよう
紅守菜月:はーい
GM:では、次のシーン。
ミドル3:繋がるふたり
紅守菜月:プライズポイントは現在4まで溜まっています。
GM:残るは2だ。
蝶宮白々:うおお
GM:進行判定は〈知覚〉〈意志〉〈情報:UGN〉で難易度9。
GM:ガンガン進めていきましょう。
蝶宮白々:じゃあ、いくぞー
GM:まずは、蝶宮さんからどうぞ。
蝶宮白々:UGN幹部使って情報:UGNで
蝶宮白々:あっまった
蝶宮白々:登場侵蝕!
紅守菜月:ん?
紅守菜月:あ、忘れてた!
紅守菜月:振りましょう
蝶宮白々:54+1d10
DoubleCross : (54+1D10) → 54+2[2] → 56
紅守菜月:51+1d10
DoubleCross : (51+1D10) → 51+10[10] → 61
蝶宮白々:DB乗っからないw
紅守菜月:やったね。ダイスボーナス
蝶宮白々:じゃあ変わらず3dで振っていきます
蝶宮白々:3dx+2>=9
DoubleCross : (3DX10+2>=9) → 10[4,4,10]+1[1]+2 → 13 → 成功
蝶宮白々:よっし
紅守菜月:あ、お見事!
紅守菜月:ボクも一応振ろう!
蝶宮白々:菜月ちゃんは同じ判定で
蝶宮白々:ST判定してみる?あの一時的な財産点がもらえるやつ
紅守菜月:なるほど。
紅守菜月:試してみようか
紅守菜月:情報収集チームを使用して、〈情報:UGN〉で判定
紅守菜月:3dx+3
DoubleCross : (3DX10+3) → 9[3,8,9]+3 → 12
紅守菜月:あ、成功。
蝶宮白々:強い
紅守菜月:わーい、20点の一時的財産点をもらった
紅守菜月:あとで使おう
蝶宮白々:シーン終わりに消えるから、好きなもの買ってね
蝶宮白々:ブルゲとか……
紅守菜月:やったね
GM:ということで、プライズポイントが6点溜まりました!
蝶宮白々:やったー!
GM:これで、次のシーンではクライマックスフェイズに突入します!
GM:脱出のため、簡単にシーンの描写をしましょう。
GM:キミたちのいる部屋は突如としてぐねぐねと動き出した。
GM:壁も床も、もはや定かではない。
GM:だが、一瞬だけ遠くの方に明かりが見えた。
GM:その明かりはすぐに見えなくなってしまったが、どこかに出口があることは間違いないようだ。
蝶宮白々:「あ、あそこか……!」
紅守菜月:「問題は、どうやってあそこまで行くかだ」
蝶宮白々:スネークブレードを取り出して、そこ目がけて伸ばす。それを直線になった状態に電流で固定。
蝶宮白々:「……と、届いたかな?」 見えない!
紅守菜月:目をこらす。
紅守菜月:「いける」
蝶宮白々:「よっし、じゃあそのまま切っ先が外れて落ちないことを祈ろう!」
蝶宮白々:「捕まって!」 手を差し出す
紅守菜月:「最後は運頼み?」呆れたよう言いながら、その手をつかむ。
蝶宮白々:「電磁力で固定してるから、私の能力強度頼み」
紅守菜月:「だったら、信頼できるな」
蝶宮白々:その手を引っ張って脇に抱え込む
蝶宮白々:「やったね」
紅守菜月:おとなしく抱きかかえられる。
蝶宮白々:スネークブレードを巻き取る。普段であれば刃がこちらに来るものを
蝶宮白々:それで無理矢理、自分たちを持ちあがらせる!
GM:遠くの方に見えた光が徐々に近付いてくる!
蝶宮白々:ぐわぁん
紅守菜月:うごめいて出口を塞ごうとする壁をナイフで薙ぎ払う!
蝶宮白々:切っ先が外れ、2人の姿が中空に放り出される。
蝶宮白々:外の景色だ
紅守菜月:「……蝶宮。飲み込まれる前に言いかけてたことなんだけど」
紅守菜月:二人で宙を舞いながら声をかける。
蝶宮白々:「ん、うん」
紅守菜月:「ボクたち、生きてて本当に何があるか分からないじゃん。今だってこんなだし」苦笑しながら言う。
蝶宮白々:用のなくなったスネークブレードを放り投げ、両手で少女の姿を抱え、着地の準備を整える。
蝶宮白々:「そうだね」
紅守菜月:「だからさ、やっぱりボクは大人になるまでなんて我慢したくない」
紅守菜月:「今すぐ手を出されたい……じゃなくて、言い方が難しいんだけど」
紅守菜月:「今のボクたちのまま特別な関係になりたい」
紅守菜月:「……もちろん無理にとは言わないし、答えは今じゃなくていいから」
蝶宮白々:「よ、っと」 姫抱きに少女を抱え、膝をついて出来るだけ衝撃を殺して着地する。
蝶宮白々:「菜月ちゃん」
紅守菜月:されるがままに、着地を任せている。
蝶宮白々:「私にとって、菜月ちゃんはもう特別な存在なんだけど……」
紅守菜月:「……そう、なの?」
蝶宮白々:ぎゅ、と折れてしまいそうな少女の体を抱きしめる。
紅守菜月:「え。だって……」
蝶宮白々:「本当は今にでもぐちゃぐちゃにしちゃいたいくらい好き」
蝶宮白々:「だけどぐちゃぐちゃになってほしくないから」
蝶宮白々:そのまま、少女をそっと床に下ろす。
紅守菜月:地面に降りる。
蝶宮白々:「その……ごめんね」
紅守菜月:「してよ」
蝶宮白々:「えっ」
紅守菜月:「してほしいよ」
蝶宮白々:「いや……」
紅守菜月:「ボクの心は蝶宮のことを考えるだけで」
紅守菜月:蝶宮の手を取って、自分の胸に当てる。
紅守菜月:「こんなにぐちゃぐちゃになってるんだよ?」
紅守菜月:早く、高鳴った心臓の鼓動が伝わる。
蝶宮白々:「っ……」
紅守菜月:「わかる?」
蝶宮白々:「うん……」
紅守菜月:「よかった」
蝶宮白々:そういえば少女の様な恋は、高校を最後に諦めたのだった。と思い出した。
蝶宮白々:自分の様な性欲に塗れた女には無理だと、でも、今の私の胸の高鳴りは
蝶宮白々:「……」
蝶宮白々:開いてる手を顔に当てる。凄く赤くなっている気がする。
紅守菜月:「……あ。どうした、蝶宮?」
蝶宮白々:「私も今、凄くドキドキしてる。菜月ちゃんだから」
紅守菜月:「……え」
蝶宮白々:「もうずっと、こんなになってなかったのに」
紅守菜月:「ボク、だから?」
蝶宮白々:「そんなに真っ直ぐな事言われたらさ」
蝶宮白々:だから、もう我慢できない。ずっと抑えてきた気持ちだから、一度溢れたら、もう制御できない。
紅守菜月:「嬉しい。嬉しい……」瞳を潤ませながら蝶宮を見上げる。
蝶宮白々:「私もう、菜月ちゃんの事しか見れないかもしれない」
紅守菜月:「いいよ。ずっとそうして欲しかったんだもん」
紅守菜月:「ボクのことだけ見て」
蝶宮白々:「……うん、でも、菜月ちゃんも」
蝶宮白々:「私の事だけ見てて?」
蝶宮白々:強く、強く手を握る。
紅守菜月:「当たり前じゃん」
紅守菜月:「蝶宮はずっとボクの獲物だよ」恋焦がれるように彼女を見て、手を握り返す。
蝶宮白々:……痛みを感じるほど強く握ったつもりのそれに、当然のように返されて
蝶宮白々:「ありがとう……菜月ちゃん……」
紅守菜月:「何でそこでお礼言うのさ」おかしそうに笑う。
"ローラーフェイス":「……いったいのらー!」
"ローラーフェイス":ぶおん!くるくるくる……サクッ、と二人の間の地面に蝶宮のスネークブレードが突き刺さる!
紅守菜月:「……もう一仕事、残ってたな」
"ローラーフェイス":そしてそちらを見ると顔面に大きく傷跡のついた少女が立っている
"ローラーフェイス":「乙女の顔面に傷ば付けといていちゃいちゃし始めるとかどういうつもりなのら!」
"ローラーフェイス":「あやまるのら!」 うがーっ!と怒っている
紅守菜月:「女子だったのか……」愕然としている。
"ローラーフェイス":先ほどの部屋の中で聞いた声だ。
紅守菜月:「え。謝った方がいいのかな、蝶宮」
蝶宮白々:「ええ……?」
蝶宮白々:「ねえ、ちょっと君―!」
蝶宮白々:「何で私たちを取り込んだの!?」
紅守菜月:「あ。それ気になる」
"ローラーフェイス":「取り込んでないのら!ちょっとくしゃみしたら」
"ローラーフェイス":「そっちが勝手に入ってきたのら!」
"ローラーフェイス":「お腹の中ツンツンしたりして!」
"ローラーフェイス":「いい迷惑だったのら!一寸法師かってのら!」
"ローラーフェイス":よく分からないキレ方をしている
紅守菜月:「UGN的にはこれは討伐した方がいいの……?」ひそひそ話す。
蝶宮白々:「UGNで能力指導受けた方が良いかなあ、他の人巻き込まないように」
蝶宮白々:「ちゃんと教育してあげないと……」
紅守菜月:「だってさ、キミ! むやみに他人を巻き込んじゃダメ!」叫んでいる。
"ローラーフェイス":「うっさいのらー!アタシは、アタシはいつでも一人で生きてきたのらー!」
"ローラーフェイス":「他人なんざ知るかー!」
"ローラーフェイス":「やるならやったるのらー!」
紅守菜月:「ううん。その生き様は理解できちゃうな」
"ローラーフェイス":地面から自転車やらテレビやらが現れてキミ達に飛んでくる!
蝶宮白々:という訳で次はクライマックスだ!
紅守菜月:最後のロイスと購入判定!
蝶宮白々:ロイスやら購入やら、装備をちゃん整えて挑もう
蝶宮白々:菜月ちゃんはなんか財産点が20点あるので、買い放題
紅守菜月:やった。白い一軒家を買おう。
蝶宮白々:菜月ちゃん……(キュン)
紅守菜月:ローラーフェイスにロイスを取ります。
紅守菜月:ポジティブは共感、ネガティブは憐憫。ポジティブが表かな。
蝶宮白々:ロイスは "ローラーフェイス" 〇庇護/不安 コレでさっきのと合わせて2つ取ったから最終ロイスは5かな
蝶宮白々:購入はアームドスーツを買おう
蝶宮白々:1dx+1>=15
DoubleCross : (1DX10+1>=15) → 2[2]+1 → 3 → 失敗
蝶宮白々:にゃん
紅守菜月:ボクもアームドスーツを狙うか
紅守菜月:3dx>=15
DoubleCross : (3DX10>=15) → 10[8,9,10]+6[6] → 16 → 成功
紅守菜月:財産点使わないで成功しちゃった!?
蝶宮白々:素で成功してる……
紅守菜月:こ、これどうするの
蝶宮白々:そんなところでオチ付けなくていいよ!w
紅守菜月:アームドスーツは蝶宮に渡します
蝶宮白々:ありがとう菜月ちゃん~ 鎧化(アムド)!
紅守菜月:強そう!
紅守菜月:ということで、シーン終了!
紅守菜月:次はクライマックスだよ!
GMレスセッションのボスエネミーは<デモンエクスマキナ><エニーダブル><ゲージブレイク>の3つのエフェクトを所持しています
<デモンエクスマキナ> タイミング:常時 対象・射程:効果参照
効果:衝動判定の効果を以下に書き換える
侵蝕率が100以下の場合、100に変更する。この際通常の意志判定は行わず、暴走もしないものとする
<エニーダブル> タイミング:常時 対象:自身 射程:至近
効果:このエネミーの行動値は0に固定され、他のエフェクトやEロイス・Dロイスを含むあらゆる効果により未行動にならず、戦闘開始時に行動済みとなる。
さらに、戦闘移動の距離を+10mする。
毎ラウンドのセットアッププロセスにこのエネミーはメインプロセスを行う。
行動値については通常通り処理する。
このエネミーが行う攻撃判定の達成値を「攻撃判定のダイス数*2+使用した技能の技能レベル」に固定する。
ただしこのエネミーは攻撃判定でダイスロールを行うことは出来ない。
このエネミーの発生させるダメージは受けたPCのPLがロールすること
<ゲージブレイク> タイミング:常時 対象:自身 射程:至近
効果:このエネミーのHPが0になった時「戦闘不能を回復し」「死亡、戦闘不能を回復し」「HPダメージを0にする」のうちいずれかの効果を持つエフェクトの使用回数1回を消費し、現在のHPを1に変更する。
この効果はエネミーが戦闘不能になるより前に適用される。
消費できるエフェクト使用回数が無い場合、この効果は発生せず、通常通りに戦闘不能となる
蝶宮白々:今回のエネミーは"ローラーフェイス"(非生物型RB)です!
紅守菜月:わーわー!
蝶宮白々:という訳で……クライマックスだ!
紅守菜月:うおー!
クライマックス:いつものふたり
蝶宮白々:私と菜月ちゃんは登場侵蝕!
蝶宮白々:56+1d10
DoubleCross : (56+1D10) → 56+3[3] → 59
蝶宮白々:最後までダイスボーナスつかないの笑うな
紅守菜月:61+1d10
DoubleCross : (61+1D10) → 61+10[10] → 71
蝶宮白々:顔に傷のある女の子(結構可愛い!)は私たちに向けて、どんどん攻撃を仕掛けてくる。対話の余地は無さそうだ。
蝶宮白々:「じゃ、菜月ちゃん、この子には悪いけど────」
紅守菜月:「止めるしかないか」ナイフを構える。
"ローラーフェイス":じゃあ、衝動判定なのら
"ローラーフェイス":とはいっても私は
紅守菜月:あっ、口調が変わった
"ローラーフェイス":<デモンエクスマキナ>を持っているので、侵蝕が100以下の2人は強制的に100になるのら
"ローラーフェイス":判定とか要らんのら
紅守菜月:ひええ
"ローラーフェイス":口調、わからんのら
紅守菜月:わからんのかい
"ローラーフェイス":一人称も曖昧
紅守菜月:そんな……
"ローラーフェイス":とりあえず語尾で「のら」って言わせとけばいいかな
紅守菜月:キャラ付けが雑w
紅守菜月:ロールする時の参考しよう
蝶宮白々:というわけで菜月ちゃんも100にしてね
紅守菜月:100になった!
蝶宮白々:では、戦闘開始だ!
GM:では、1ラウンド目。
GM:PCたちは同エンゲージ。5メートル先にローラーフェイスのエンゲージがあります。
GM:まずは、セットアッププロセスから。
1R SET UP
GM:行動がある人は宣言をお願いします。
蝶宮白々:セットアップにする行動はない!
紅守菜月:行動値順だと、ローラーフェイスより先にボクが動くな。
蝶宮白々:そうなりね
蝶宮白々:なり?なる
紅守菜月:《ターゲットロック》+《攻性変色》+《狩りの統率者》を使用。対象はローラーフェイス。
蝶宮白々:やったー菜月ちゃんありがとー!
紅守菜月:《ターゲットロック》の攻撃力上昇効果を蝶宮にも適用します。
紅守菜月:シーン中、ローラーフェイスを攻撃する時は攻撃力+37です。
蝶宮白々:つっよ
紅守菜月:で、ボクは暴走すると。
紅守菜月:「……ッ!」瞳が細くなる。息を荒げる。
紅守菜月:敵を見据えながら舌なめずりをする。
蝶宮白々:「じゃ、いつもの感じで」
蝶宮白々:「獲物までの道のりを、お願いね」 スネークブレードを構える
紅守菜月:「……オーケー。適当に合わせて。ボクが案内する」ナイフを構える。
GM:ローラーフェイスのセットアップ。
1R SET UP "ローラーフェイス" 《エニーダブル》
GM:《エニーダブル》の効果により、ローラーフェイスはセットアップでメインプロセスを行います!
蝶宮白々:ぎゃー
"ローラーフェイス":「オマエら、二人とも邪魔なのら~!まとめて吹き飛ばしてやるのら!」
"ローラーフェイス":マイナーの宣言は無し。
"ローラーフェイス":メジャーでは、攻撃を宣言!《エニーダブル》の効果により、命中の達成値は30で固定!
"ローラーフェイス":範囲選択で、攻撃の対象は蝶宮と紅守の二人!
"ローラーフェイス":リアクションをどうぞ!
紅守菜月:ボクは暴走中だからリアクション不能!
蝶宮白々:ガード!
蝶宮白々:そして菜月ちゃんを崩れずの群れでカバーリング!
蝶宮白々:100→102
GM:む、小癪な!
紅守菜月:ありがとう、蝶宮
GM:では、ダメージいきます!
蝶宮白々:うおー装甲10にG値3!耐えてやるぜーっ
"ローラーフェイス":4d10+23
DoubleCross : (4D10+23) → 23[1,2,10,10]+23 → 46
"ローラーフェイス":46点。装甲は有効です。
蝶宮白々:13点防いで33点……を2倍で喰らって66点
蝶宮白々:倒れちゃった
紅守菜月:蝶宮ー!
蝶宮白々:謎の部屋のロイスをタイタスにして復活します
紅守菜月:よかった
GM:では、攻撃の演出いきます!
"ローラーフェイス":「アタシを甘く見てもらっちゃあ困るのら!散々どつき回してくれた報いを受けるのらー!」
GM:顔に傷のある少女は、大きな口を開ける!
GM:洗濯機や冷蔵庫、電柱のようなスクラップが凄まじい勢いでキミたちに向けて飛んでくる!
GM:圧倒的な質量による攻撃がキミたちを押し潰そうとする!
蝶宮白々:「ちょちょちょちょ」
紅守菜月:「めちゃくちゃしてくるな、あの子……!」
蝶宮白々:冷や汗を掻きながら、少女の前に立って迎撃する。
蝶宮白々:「いや無理!質量負けする!」
"ローラーフェイス":「前に出てくるなんて命知らずなのら!自殺志願者なのらー!?」
蝶宮白々:少女の方に振り向いて、覆いかぶさるように押し倒す
蝶宮白々:「ゴボーッ!……じ、自殺志願者ではない!」 少し前はともかく、今は死ねない!
紅守菜月:「……おい。蝶宮!」少し迷ってから、そのまま押し倒される。
蝶宮白々:「簡単に死ねないって言っちゃったし……!」
"ローラーフェイス":「何を言ってるのら!人間、死ぬ時は死ぬもんなのら!」
蝶宮白々:「で、ほら、出きった瞬間狙ってお願い……ああもう耳が痛いなあ!?」
紅守菜月:「……了解」
"ローラーフェイス":巨大なレンガ塀が蝶宮の体を押し潰す!
蝶宮白々:────いいや押しつぶされない!潰れたら菜月ちゃんにダメージが行くからだ!
蝶宮白々:だから、咄嗟に体を斜めにして、レンガを落とす様に
蝶宮白々:そして菜月ちゃんの道を開く!
紅守菜月:「……やりすぎだよ。バカ」きゅっと蝶宮の体をつかむ。
"ローラーフェイス":その一瞬、ローラーフェイスの猛攻が止まる!
紅守菜月:隙を突き、蝶宮が開いてくれた道へと駆け出す!
GM:では、ローラーフェイスの行動はこれで終了!
GM:セットアップはこれで終了です。
GM:ここからは、イニシアチブでやっていきたいと思います。
蝶宮白々:うおー
GM:なお、ローラーフェイスは《エニーダブル》の効果により、行動値0で行動済みになります。
GM:なので、まずは行動値6の紅守さんの番です。
紅守菜月:ボクか。
"ローラーフェイス":そうなるのら
紅守菜月:切り替わりが早い
1R INITIATIVE→行動値8 紅守菜月
"ローラーフェイス":やめて欲しいのら……
紅守菜月:マイナーはなし
紅守菜月:メジャーで《コンセントレイト:バロール》+《瞬速の刃》を使ってナイフでローラーフェイスに射撃攻撃をします。
"ローラーフェイス":妨害はないのら。命中判定をするのら
"ローラーフェイス":こちらのドッジはイベイジョン相当で16固定なのだ
"ローラーフェイス":のら(言い直し)
紅守菜月:では、命中判定いきます
紅守菜月:7dx7+1
DoubleCross : (7DX7+1) → 10[2,4,4,9,10,10,10]+10[2,5,5,7]+6[6]+1 → 27
紅守菜月:当たった!
"ローラーフェイス":おごごーっ!ダメージを出すのら!言っておくがアタシの装甲は結構あるのら!
紅守菜月:知ってるよw
紅守菜月:では、ダメージ
紅守菜月:3d10+39
DoubleCross : (3D10+39) → 19[8,4,7]+39 → 58
紅守菜月:58点。装甲は有効。
"ローラーフェイス":装甲が無ければ普通に死んでいたのら……
紅守菜月:死んでいいのに……
"ローラーフェイス":演出をするがいいのら
紅守菜月:はーい。
紅守菜月:蝶宮の体の下から飛び出すと、身を低くしたままローラーフェイスに向かって疾走する。
紅守菜月:一瞬でローラーフェイスとの間合いを詰めると、すれ違いざまにナイフを一閃する!
"ローラーフェイス":「ぎっ」
紅守菜月:反動でローラーフェイスに蹴りを喰らわせ、跳躍すると蝶宮の隣に舞い戻る!
"ローラーフェイス":「……いったいのらー!」
紅守菜月:「急所は……外してやったよ」
"ローラーフェイス":「おびゃぶ……」 蹴られてころころ転がっていく
"ローラーフェイス":「むー!むー!むかつくのら!腹立つのら!」
紅守菜月:ナイフを振り、蝶宮に声をかける。
紅守菜月:「さあ。後は任せた」
蝶宮白々:「なんか悪者の気分だけど、任された」
GM:では、紅守の行動はこれで終了。
GM:次は行動値3の蝶宮さんの番です。
蝶宮白々:うおーっ殺す!(悪役)
1R INITIATIVE→行動値3 蝶宮白々
"ローラーフェイス":「オマエら、絶対許さんのら!ぶっ殺してやるのらー!」おたけびを上げている。
蝶宮白々:マイナーでスネークブレードの射程を伸ばします。ダイスを1個減らしてsy邸を15mに
蝶宮白々:メジャーでアタックプログラム+爪剣で攻撃!
GM:命中判定どうぞ!
蝶宮白々:7dx+12
DoubleCross : (7DX10+12) → 10[1,3,4,4,4,8,10]+9[9]+12 → 31
蝶宮白々:うわっ
GM:お、いい感じ
GM:ローラーフェイスはドッジの達成値が16で固定なので命中です!
蝶宮白々:4d10+16+37
DoubleCross : (4D10+16+37) → 17[8,5,1,3]+16+37 → 70
蝶宮白々:固定値が異様やねん
GM:攻撃力高いな!?
GM:では、ローラーフェイスはその攻撃で戦闘不能になります!
GM:攻撃の演出どうぞ!
蝶宮白々:「じゃあその、そんなに痛くないようにするから!ごめんね!」
蝶宮白々:スネークブレードが伸び、ぐるぐると少女に巻きつく
"ローラーフェイス":「あほんだら!痛くなかろうが、ムカつくことには変わりな……おぎゃー!?」ぐるぐる巻きにされる!
蝶宮白々:そのまま気絶するくらいの電撃を流す!
"ローラーフェイス":「おぎゃぎゃぎゃぎゃ……!」体が痺れ、悶絶する!
GM:少女は、プスプスと黒い煙を上げながら倒れる!
蝶宮白々:「お、おお……」
"ローラーフェイス":「そ、そんな……アタシはお昼寝しながら食べて生きてただけなのら……!」倒れてピクピクしている。
蝶宮白々:「やりすぎたかな……あ、生きてる、良かった……」
紅守菜月:「割と元気そうだよ」
蝶宮白々:「ご、ごめんね、逮捕します」
紅守菜月:「UGNで指導を受けてね……」
"ローラーフェイス":「うう……三食昼寝三昧……」
GM:ローラーフェイスはこれで戦闘不能!
GM:クライマックス戦闘はこれで終了だ!
蝶宮白々:やったー!
紅守菜月:わーい!
GM:というわけで、クライマックスフェイズはこれで終了となります!
GM:それでは、ここからはバックトラックです!
GM:ちゃきちゃきやっていきましょう!
蝶宮白々:忘れていた。さっきの攻撃で107に上がりました
紅守菜月:ボクは115になってる
蝶宮白々:そしてロイスは多分4個だ
GM:残っているロイスの数だけ侵蝕率を引き下げ!
蝶宮白々:107-4d10
DoubleCross : (107-4D10) → 107-29[8,7,5,9] → 78
紅守菜月:僕は残り5個だな
紅守菜月:115-5d10
DoubleCross : (115-5D10) → 115-31[6,8,9,3,5] → 84
紅守菜月:余裕で生還
GM:お二人とも帰還おめでとうございます!
紅守菜月:やったー
蝶宮白々:やったー
GM:それでは、バックトラックはこれで終了!
GM:次からはエンディングフェイズに入っていきますよ!
エンディング:その後のふたり
蝶宮白々:その後のオチ、というか事件の顛末として
蝶宮白々:普通にあの子をUGNに引き渡して、菜月ちゃんと少し遅めの夕飯を取ることになった。
蝶宮白々:ちなみにあの子は"ローラーフェイス"という識別名の、要注意オーヴァ―ドだったらしい
蝶宮白々:あの性格だからUGNもなかなかしっかりとした接触が出来なかったらしく、たいそう喜ばれた。
蝶宮白々:ちゃんとした教育を受けて、人を巻き込まないようになって欲しいものだ。
蝶宮白々:事件の方はそんな感じで、その後の私と菜月ちゃんはお肉でも食べたい気分だったのでステーキハウスにいた。
紅守菜月:個室のステーキハウス。二人でちょっとお高めのお肉に舌鼓を打っている。
紅守菜月:「なんかずっと閉じ込められてたからお腹空いたね」
蝶宮白々:「ね、時計見てビックリしちゃった」
蝶宮白々:きこきこと小さく切り分けて、それなりに上品な仕草で口に運ぶ。
紅守菜月:ぎこちなくステーキをナイフで切っている。どうやらマナーを気にしているらしい。
蝶宮白々:「私以外誰も見てないし、無理しないで良いよ」
紅守菜月:「蝶宮も何か予定とかあったんじゃないの?」
蝶宮白々:少し笑いながら言って
蝶宮白々:「ん、あー、や」
紅守菜月:「いいんだよ。できた方がいいじゃん。たぶんこういうの」慎重にナイフをを運んでいる。
蝶宮白々:「ちょっと散歩してただけ、体馴らしとこうと思って。暫く動いてなかったから」
蝶宮白々:結果としては戦闘にまで発展した荒療治となったわけだが
紅守菜月:「ああ。だったら、いいんだ。無理に付き合わせちゃったかなと思って」
紅守菜月:「じきに縫ってるのも取れるんだろ?」
蝶宮白々:「うん、フランケンシュタインの仮装って感じで」
蝶宮白々:「結構気に入ってもいるんだけどね」
紅守菜月:「全然似合ってないよ」うえー、という感じで舌を出す。
蝶宮白々:「あっ酷い、じゃあすっかり外してもらお」
紅守菜月:「そうして。元の綺麗な顔が一番だよ」
蝶宮白々:こくり、とワインを飲む。
蝶宮白々:「えへへ、ありがと」
蝶宮白々:「綺麗な顔って言ったら菜月ちゃんも羨ましいくらい綺麗だけどね」
紅守菜月:「何だよ。それ」
紅守菜月:「肌の手入れをするようになってからまだそんなに経ってないし、大して効果出てないと思うけど」
蝶宮白々:「私はほら、昔から結構頑張ってるからそれなりにキレイな顔してるとは思うけど」
紅守菜月:「自分で言う」ころころと笑う。
蝶宮白々:「菜月ちゃんくらいの時期の私と比べたら菜月ちゃんの方がきれいだよ」
蝶宮白々:「だってそこ否定しても意味ないじゃん」 笑って
蝶宮白々:「それに、私の顔自体は綺麗って言うよりも可愛い系かなあって感じだし」
紅守菜月:「自分で自分の顔はよく分からないなぁ」
蝶宮白々:「菜月ちゃんの美人顔が羨ましいですよ」 もう一口、肉を口に運ぶ
紅守菜月:「蝶宮に綺麗だって言ってもらえるのは嬉しいけど」
紅守菜月:ぎこちない仕草で肉を口に運ぶ。
紅守菜月:「というか、ボクと同じくらいの頃の蝶宮ってどんな感じだったの? 高校生?」
蝶宮白々:「あはは、毎日鏡見てるとわかんないよね」
蝶宮白々:「あー、高校生……若かったなあ……」 どこか憧憬の混じった瞳で、他所を向く
紅守菜月:「そんなに何年も経ってなくない? 蝶宮、いくつだっけ」
蝶宮白々:「24、卒業して……6年くらい?」
紅守菜月:「あー。6年後って言われると確かに遠く感じるな」
蝶宮白々:「でも結構、あっという間だったかなあ、卒業してからは」
紅守菜月:「そんなもの?」
蝶宮白々:「うん、特に私は思い出したくない事も結構多いし……」
紅守菜月:「思い出したくないこと?」
紅守菜月:「高校生の頃の蝶宮も、今みたいな大人っぽくて頼りになる感じだったんじゃないの?」
蝶宮白々:「そんなわけないじゃん」
紅守菜月:「違うんだ」
蝶宮白々:「あの頃の私は本当に子どもで」
蝶宮白々:「私が菜月ちゃんみたいにしっかりしてたらもっときっと……」
蝶宮白々:ハッとしたように水を飲む
紅守菜月:「……いいよ。無理に話さなくても」
蝶宮白々:「あ、ごめんごめん、あんま思い出したくないことだから」
蝶宮白々:あはは、と笑って
紅守菜月:「ボクだってそういうことあるし」
蝶宮白々:「ね、いろんな人がいろんな事情を抱えてるもんだ」
蝶宮白々:「大事なのはこれからの事だよね」
紅守菜月:「……優しいな、蝶宮は」
紅守菜月:「うん」
蝶宮白々:「えっ?いや今のは下心……んんっ」
紅守菜月:「下心……?」
紅守菜月:少し考える。
蝶宮白々:「あーあー、何でもない」
紅守菜月:「そういうこと?」少し顔を赤らめる。
蝶宮白々:「どういうことだ」
蝶宮白々:「えっちな話じゃなくてね」
紅守菜月:「……え」
紅守菜月:「待って。ボクだけ恥ずかしいじゃん」
蝶宮白々:「いやほら、その、特別な関係的な、話をね」
蝶宮白々:「私も恥ずかしいよ、なんならえっちな話より恥ずかしい」
紅守菜月:「真面目な話だと思わなかった……」恥ずかしがっている。
紅守菜月:「でも、ちゃんと考えててくれたんだね」
蝶宮白々:「ん……私、それこそ高校卒業してから恋愛的な事は考えないようにしてたからさ」
紅守菜月:「うん」
蝶宮白々:「ほとんど初体験の領域というか……」
蝶宮白々:「何もわからなくて恥ずかしい……」
紅守菜月:「それは、ボクだって」
紅守菜月:「そうだよ」
紅守菜月:「え。いや、というか今更だけど、本当にボクなんかでいいのかな」
蝶宮白々:「えっ」
蝶宮白々:「きゅ、急に梯子外さないでよ!?」
紅守菜月:「ち、違う。そうじゃなくて」
紅守菜月:「ボク、女だから」
蝶宮白々:「ええ」
紅守菜月:「色々こう……」しどろもどろになっている。
蝶宮白々:「そこ……?」
蝶宮白々:「えっちな事もしたのに……?(一夜二人転のその後の顛末参照)」
蝶宮白々:勢いとはいえ……
紅守菜月:「いや、そこが」
紅守菜月:「ないじゃん、ボク。その、あれが……」真っ赤になりながら言う。
紅守菜月:「つ、伝わってる?」
蝶宮白々:「えっ良いよ別にそれは……」
蝶宮白々:伝わっているが困惑している
蝶宮白々:「ていうか」
蝶宮白々:「そんなシモな話だったの!?」
蝶宮白々:「今更そこは気にしないよ!」
紅守菜月:「か、考えちゃうじゃん。もしもの時に本当に蝶宮を満足させてあげられるのかなみたいな……!」
紅守菜月:「やだ。蝶宮にえっちな女の子だって思われる!」手で自分の顔を覆っている。
蝶宮白々:「私の方が絶対エッチだから大丈夫」
蝶宮白々:「そして私は満足するまでするので問題ない」
蝶宮白々:「いやあの……満足するまでやっちゃうから、恋人とか考えないようにしてたんだけど……」
蝶宮白々:「付いてけなくて逃げられるから……」
紅守菜月:「それは別にいいけど。ボク、体力ある方だし……」
紅守菜月:「というか、もしボクの方がえっちだったらどうするのさ」
蝶宮白々:「えっ」
蝶宮白々:「それは……どうなんだろう」
蝶宮白々:「自分よりエロい人間がいることを考えたことが無かった……」
紅守菜月:「あれから、1人でいる時もそういうこと考えちゃうことがあって、蝶宮にしてもらう妄想とかして……」
紅守菜月:「……たぶんヤバイやつだよね、これ?」
蝶宮白々:「……」
蝶宮白々:「ご、ごめん、タンマ」
蝶宮白々:「私が興奮してきた」
蝶宮白々:「この話無し!今は食事中!」
紅守菜月:「……え」
紅守菜月:「そ、そうだね」
紅守菜月:「真面目な話、してたんだもんね」冷めかかったステーキを慌てて口に運ぶ。
蝶宮白々:「……ご飯食べ終わったら聞かせて?」 我慢しきれずそっと少女の耳元に口を近づける
蝶宮白々:「その妄想通りの事、してあげる」
蝶宮白々:そっと、囁くように
紅守菜月:「……うん」微かに震えながら頷く。
紅守菜月:「ま、待って。頭が回らなくなっちゃった」
紅守菜月:「何の話だっけ」
蝶宮白々:誤魔化す様にワインを飲む。ちなみに、体質的に全然酔えない。
紅守菜月:「そんなに飲んで酔わない?」
蝶宮白々:前回一気飲みして「あー酔った」とか言ったのも、つまり口実づくりの嘘だったわけで
蝶宮白々:「いや、酔えないから……」
蝶宮白々:当時欲に溺れた自分をちょっと後悔している
紅守菜月:「ふうん。お酒強いんだ」
蝶宮白々:「んん、ともかく、その」
蝶宮白々:「特別な関係っていうか、恋人関係っていうか……」 自身の両手の指をいじいじと絡ませながら言う
紅守菜月:「うん」
蝶宮白々:「その……こちらこそお願いしますって感じなんだけど」
紅守菜月:「こ、こちらこそ」慌てて頭を下げる。
蝶宮白々:うー、と頬に手を当てる。恥ずかしい。
紅守菜月:「何でそんなに照れてるの」
蝶宮白々:「その、さっきも言ったけど慣れてないから、どんな感じにすればいいのかなって」
蝶宮白々:「慣れてないからだよ!」
紅守菜月:「なんか新鮮で面白いな」
紅守菜月:「ううん。どんな感じにすればいいのか、か」
蝶宮白々:「菜月ちゃんが私の事名前で呼ぶ、とか……」
紅守菜月:「名前」
紅守菜月:「考えてもみなかった。蝶宮はボクにとって蝶宮だから」
蝶宮白々:「それはそれでなんか嬉しいな……」
紅守菜月:「し、白々」
蝶宮白々:「うっ」 可愛い
紅守菜月:「なんかこれ、ボクまで照れるな」
蝶宮白々:「ワンモア……!」 指を一本立てて要求する
紅守菜月:「何でだよ」
紅守菜月:「白々」
蝶宮白々:「はあ……」
蝶宮白々:「幸せ……」
紅守菜月:「幸せなのか……?」
紅守菜月:ちょっと困惑したような顔。
紅守菜月:「あ、でもそうか。ボク、他の友達のこともみんな苗字で呼んでるから」
紅守菜月:「ほら、前に話した波多とか恋水とかも」
蝶宮白々:「だってほら、一歩踏み込んだ呼び方だし……え、そうなの」
蝶宮白々:「え~、じゃあやっぱりうれしいな……」
紅守菜月:「家族以外だと、名前で呼ぶのって白々だけか」
蝶宮白々:「菜月ちゃん、可愛い……」 いけない、このままだとそれしか言えなくなる。
紅守菜月:「今、可愛いところあった?」
蝶宮白々:「な、菜月ちゃんの方からは何か、してほしいこととかある?」
紅守菜月:「してほしいこと……?」
紅守菜月:「ううん。急に言われてもパッと思い付かないな」
紅守菜月:「恋人らしいこと……」
蝶宮白々:食事の手を止めてドキドキしている
蝶宮白々:というか、目的と手段が入れ替わっているような気がする。
紅守菜月:「あ。じゃあ」
紅守菜月:「手、つなぎたい」
蝶宮白々:「!」
紅守菜月:「確か、蝶……白々と手をつないだことなかった気がする」
蝶宮白々:「そうかも、抱き寄せたりはしてるのにね」 笑いながら、手を差し出す
紅守菜月:おずおずと近寄り、軽く手を乗せる。
紅守菜月:「あんまり女の子らしくない手だけど……」
蝶宮白々:「だいじょうぶ」 そっと手を掴み、指を絡ませる。
紅守菜月:「……ぅ」恥ずかしがって息を飲む。
蝶宮白々:「こんな可愛い菜月ちゃん見られるの、私だけか……」
紅守菜月:「さっきから可愛いって言いすぎ……」
蝶宮白々:もう片方の手で、少女の手を包み込む
蝶宮白々:「いやなんか」
蝶宮白々:「それしか言えないっていうか」
蝶宮白々:「めちゃくちゃ、今」
蝶宮白々:「菜月ちゃんが愛おしくて……」
紅守菜月:「それは……嬉しいけど……」
蝶宮白々:顔を赤くしながら、微妙に歪んだ笑みで答える
紅守菜月:「……こんなボク、他のみんなに見せたら笑われちゃうな」
蝶宮白々:「じゃあずっと、私にだけ見せて?」
紅守菜月:白々の腕の中で小さく頷く。
紅守菜月:「……白々のものだから」
蝶宮白々:掴んだ手を引いて、少女の顔を寄せる。
蝶宮白々:軽く、唇だけを合わせるキス
紅守菜月:「……っ」
蝶宮白々:「ふふ、肉の脂で唇プルプルだ」
紅守菜月:「ムードない」
紅守菜月:「こっちはドキドキしすぎて、おかしくなりそうなのに」
蝶宮白々:「我慢できなくなっちゃうからわざとなくしたのー」
紅守菜月:「……ずるい」
蝶宮白々:「ほら、ご飯食べよ、もう冷めちゃってるけど」
紅守菜月:「あ、あの。白々」
蝶宮白々:「んー?」 すこし余裕を取り戻した表情
紅守菜月:「自分一人だけそういう……ずるいって」余裕そうな態度を見てふくれる。
蝶宮白々:「大人だから余裕ぶりたいの」
紅守菜月:「むー……」
蝶宮白々:出きれば、化けの皮が剥がれる前にさっさと店を後にしたい
紅守菜月:「白々がそういう感じだとボク、勝てないじゃん」
蝶宮白々:菜月ちゃんがドキドキしておかしくなってしまいそうと言うなら、私はもうおかしくなってしまったのだから
蝶宮白々:だから、取り繕うように
蝶宮白々:「いやあ、菜月ちゃんには、勝てそうにないかな」
蝶宮白々:余裕の表情で、本音を言う。
紅守菜月:「分かったよ。なら、ボクも我慢する」
紅守菜月:「白々。ボク、夜の予定も空いてるけど……」
蝶宮白々:「ぎっ」 一瞬固まる
紅守菜月:「……?」
蝶宮白々:「……うん、じゃあさっき言った通り」
蝶宮白々:「妄想通りのことしてあげる」 悲しいことに、こういうセリフは余裕で吐けるのだ
紅守菜月:「じゃあさ」
紅守菜月:「白々は、ボクにして欲しいこととかないの?」彼女の体に寄りかかって囁く。
紅守菜月:「頭の中で、したいと思ってること」
蝶宮白々:「たくさんあるよ」 その頭に寄り添うように顔を転がし、耳元に顔をうずめる
蝶宮白々:「あ、シャンプーいい匂い」
紅守菜月:「~~~!」
紅守菜月:「今、言うことじゃないし……」
蝶宮白々:「ふふ、かわい……」
紅守菜月:「白々、ちょっと慣れてきてない?」
蝶宮白々:「……あ、いや、慣れてきたっていうか」
蝶宮白々:「ダメだ、完全に脳がエロモードに入ってしまった」
紅守菜月:「言ってよ」
紅守菜月:「恋人なんだろ」
蝶宮白々:「こういうのだけは手慣れてるんだよな私……」
蝶宮白々:「そ、それとこれとは別じゃない!?」
紅守菜月:「別かなぁ」
蝶宮白々:「菜月ちゃん、悪い人に騙されちゃダメだよ」
蝶宮白々:「恋人だからってしたくないときにえっちな事しなくていいんだからね」
蝶宮白々:「私が無理やりしようとしたら殺してくれ……」
紅守菜月:「いや。白々がしたいならボクはいつだっていいよ」
紅守菜月:「白々が死にたいなら、殺してもいいけどさ……」
蝶宮白々:「えへへ……」
蝶宮白々:「じゃあ、食べ終わったらさっそく移動しようか」
紅守菜月:「うん。分かっ……」
蝶宮白々:ガン!と自分の頭を叩く。今凄く嫌らしい目で見ていた気がする。
紅守菜月:「何、今の音?」
蝶宮白々:「んふふ、何でもない」
蝶宮白々:そんな名前呼んで、呼んだだけ♪、みたいな音ではなかったが、押し切る
紅守菜月:「そう?だったらいいけど」
紅守菜月:食事を食べ終えようとして、動かしていたナイフが止まる。
紅守菜月:「食べ終わったら……」この食事が終わったら、白々に抱かれるんだ。
紅守菜月:嫌なわけではないが、そう思うとこの食事すらもいやらしいことをしている気がしてきた。
紅守菜月:目の前には、最後の一口になった食事が残っている。
紅守菜月:「白々は、もう食べ終わった……?」
蝶宮白々:「え、うん」 正確には、ワインがちょっとだけ残っている
紅守菜月:「あ、あのさ」
蝶宮白々:「……?」
紅守菜月:「お、お願い。恋人のお願い」
紅守菜月:「これ、最後の一口なんだけど、白々が食べさせて」
紅守菜月:「代わりにそのお酒、ボクが白々に飲ませるから」
蝶宮白々:にま~、と浮かび上がっていく口角を咄嗟に抑える。
紅守菜月:「ご、ごめん。変なこと言って……」
蝶宮白々:私の恋人がこんなにも可愛い。良いのか?本当に
蝶宮白々:「いや、可愛い……」 溢すように呟く
紅守菜月:「何が……」
蝶宮白々:「じゃなくて、良いよ」
紅守菜月:「あ、ありがと……」
蝶宮白々:そっと体を離し、対面のテーブルに手を伸ばす。
紅守菜月:「ん」口を大きく開ける。
蝶宮白々:フォークを手に
蝶宮白々:「はい、あーん」
紅守菜月:「あーん……」
紅守菜月:ゆっくりと最後の一口を咀嚼する。
紅守菜月:「食べちゃった……」
紅守菜月:「じゃあ、今度はボクの番」
蝶宮白々:「ん……」
蝶宮白々:目を瞑り、キスをするように口をすぼめる。
紅守菜月:白々のそばに座ると、ワイングラスを手にしたまましばらくじっと見つめている。
紅守菜月:ワイングラスの中の紅い液体がキラキラと煌めいている。
紅守菜月:ワイングラスを傾け、その紅い液体を自らの口に含む。
蝶宮白々:「……?」 まだかな、と思っている
紅守菜月:そして、彼女にキスをすると、その紅い液体を唇を通して静かに移し入れる。
紅守菜月:「ん……っ」
蝶宮白々:「ん……」 ちゃぷ、と
蝶宮白々:液体の中で泳ぐように舌を絡ませる。
紅守菜月:舌をねぶられる快感に、わずかに身をよじらせる。
蝶宮白々:「ん……く……」 こくん、とそのまま絡ませた舌で器用に液体を喉元に送る
蝶宮白々:「ぷはっ……えっちな子だ」
紅守菜月:「…っ……」
蝶宮白々:「あ、まだ残ってる」 少女の赤い唇を舐めとる。
紅守菜月:「ひっ……!」体がびくんと跳ねる。
紅守菜月:「ちが、ちがうの」
蝶宮白々:「んー?何が?」 嗜虐心の浮かんだ笑みで、少女を見つめる
蝶宮白々:そっと、顎元に垂れた液体を親指で拭き取る。
紅守菜月:「これ、だって、食べ終わったら、するじゃん。そしたら、自分で食べるの、えっちな気になっちゃって……」
紅守菜月:「だから、ボク……」
蝶宮白々:「我慢しきれなくて、ちゅーしちゃったんだ」 んふふ、と笑い
蝶宮白々:「……食べ終わっちゃったけど」
紅守菜月:「だって、食べ終わっ、ちゃったから……」
蝶宮白々:「どうする?」
蝶宮白々:するかしないかは、あなた次第だよ、と。
蝶宮白々:決定権を委ねるように
紅守菜月:「ぐちゃぐちゃに、して……」羞恥とキスの快感で蕩けたような表情をする。
蝶宮白々:「はぁい」
紅守菜月:「…………」
蝶宮白々:そのまま、少女の肩を優しく掴み……
蝶宮白々:「…………」
紅守菜月:「いっぱい触って」
蝶宮白々:「危ない、今すぐ始めそうになってた」
蝶宮白々:「触るけど」
蝶宮白々:「もっと良いところでやろうよ」
紅守菜月:「……あ」その言葉に我に返る。
蝶宮白々:「ムードのあるところで」
紅守菜月:「うん」
紅守菜月:「えっと」
紅守菜月:「よろしくお願いします……」
紅守菜月:そっと手を伸ばすと、彼女の手にぎこちなく指を絡めた。
蝶宮白々:その後の事は、わざわざ語ることも無いだろう。